内容説明
新人賞を獲得した作家の卵が殺された。作家兼業の名物刑事・毒島は、被害者が通う小説教室を調査するが――。受講生の作品を貶す講師に、罵り合う生徒たち。毒島は地獄絵図と化した教室の異常性と搾取構造を解説しつつ、現実を認めない講師と生徒に、容赦なき尋問を展開する。「実話だとは思いたくない」文壇の闇に切り込む、大人気ミステリー第4弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
NAOAMI
11
承認欲求コジラセ作家(予備軍・志望者含む)らの悲惨な末期。でも笑える。ボクは別に物書き目指してないし、他人からどう思われようがマイペースだしね。そんな生き方してても、毒島にかかったら言いたい放題ブチこまれるかもな。にしても現実としてそうなの?この世界は。中山七里さんの脳内、50%どころか実はマンマ毒島に被ってないか。毒島の吐く言葉は、中山さんが言いたいことの全網羅かも。短編はどれも8割程がコジラセパート、残りで事件→暴言→解決って感じでミステリ要素飛ばしつつ、ちゃんと捻られたオチ。暴言だけじゃなく流石だ。2026/09/25
九曜紋
5
作家志望の若者、書籍化を夢見るユーチューバー、ユーチューバーに仕事を奪われる書評家、文学賞を獲りたくて堪らない作家、宗教出版物のゴーストライター。5篇からなる短編の登場人物はそれぞれ。彼らの想いを笑い飛ばす毒島は作者中山七里の代弁者であり、中山の本音なのだろう。「文章を書く」という営みを舐めるな!という想いを込めて。それが決して不愉快ではないのは、読者が中山自身がこれまでの作家活動を通して世間に示し続けてきた圧倒的な実績による自負によるものだと知っているからだ。しかしこの毒島という男、正直好きになれない。2026/09/17
KDS
5
今回は承認欲求の強い売れない作家たちが登場するエピソードばかりで、文学界の裏側を垣間見るかのよう。そこで起こる殺人事件の謎を毒島真理がぶった斬る。これがとにかく痛快で楽しめる一冊。巻末の「この世に神様はいません」は宗教団体を絡めたエピソード。教団の定期的な資金源である教祖の自叙伝。信者は本を一人で何冊も買わされ捨てることもできず処分に困り果てる。こういうのリアルにありそう。ラストの毒島の一言「多くの人間を不幸に陥れて尚、嬉々として活動を続けられるなんて宗教団体でも何でもない。ただの詐欺師集団だよ」は名言。2026/09/25
tnyak
3
ミステリ要素よりも、文壇界隈のページ数がけっこう多かったですね。毒島シリーズの他作も読んでみたい。 2026/09/23
ばたかっぷ☆
2
各エピソード、ちょろっとしか毒島さんが出なくて残念 2026/09/26




