自由への哲学的探究

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自由への哲学的探究

  • 著者名:野矢茂樹【著】
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  • 岩波書店(2026/08発売)
  • 澄みわたる秋空!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~11/8)
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  • ISBN:9784000617703

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内容説明

「君は決定論を拒否したいのか?」「だがそれでは行為を偶然の戯れにしてしまうのではないか」――必然のなりゆきならば自由はない,しかし偶然でも自由ではないだろう.このディレンマをどう解くのか.行為とは何かを問い直すなかで「自由」は姿を現わし,はじめての哲学的風景が浮かび上がる.まったく新しい自由論の誕生.

目次

序

第一章 自由という問題――因果的決定論から逃れる
  問いかけ  
  決定論と自由  
  分かれ道  
  両立論  
  選択可能性  
  決定論は論駁できるか  
  決定論を拒否する  
  因果関係と因果法則  
  探求の指針としての決定論  
  できごとはすべて一度きり  
  シンボル化された世界  
  確率的法則  
  非決定論

第二章 行為という問題――メカニズムの観点から離れる
  行為の問い
  意志作用説
  意志という心理状態
  意志は欲求よりも約束に似ている
  欲求に基づくメカニズムの観点
  ウォントンと人格
  不本意の麻薬依存症患者
  ウォントンは行為するか
  二階に上っても事情は変わらない
  ウォントンは自由か
  メカニズムの観点と無限後退
  現代行為論の源流
  意図的かどうかは記述に依存する  
  実践の秩序
  観察によらない知識
  びっくりして思わず飛びすさる
  基本理由
  実践的推論
  基本理由は原因でもある
  メカニズムの空白と全面的判断  
  デイヴィドソンの捉える意図的行為は自由と言えるか
  メカニズムの観点から意味の観点へ

第三章 行為の意味――人称性の交差
  行為の多義性
  行為の意味における一人称権威
  意味の自己認知と観察によらない知識
  一人称権威の正体
  一人称権威は無制限ではない
  自分自身の行為の多義性と二人称の観点
  一人称権威と心
  可能な障害と調整の物語
  同時に複数のことができる
  意図性には濃淡がある
  動作だけでは意図的行為とは言えない
  「行為」は社会的概念である
  人間以外のものも一人称の観点をもつのか
  クラゲは意図的行為をするのか、猫はどうか

第四章 自由の意味――時制の交差
  リチャード・テイラーの論理的決定論
  論理的決定論は単純な論理的誤謬か
  時制を排除するならば論理的決定論は正しい
  未来時制の言明は真でも偽でもない
  未来時制の言明の意味
  未来世界は存在するのではなく、生成する
  生成の決定論?
  無害で正しい排中律と有害で誤った排中律
  決定論は論駁されたのか
  選択可能性の意味
  運論証
  理由によって説明できないことこそが「自由」の意味なのか?
  意図的行為の理由
  偶然と必然のディレンマ
  過去を振り返ることと過去に立ち返ること
  意図的行為は必ず自由な行為なのか
  自由にとってコントロール可能性は必要ないのか
  自己という問題

 注

 謝 辞
 人名・事項リスト

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Yoshi

7
分析哲学はやっぱり苦手。どうしても言葉遊びにしか見えない。あと、著者はメカニズム批判をしているが、これはある意味、科学的な説明を拒否する態度であるかた、私にとっては認めることができない。著者は自由と決定論は非両立という立場だが、自由と同時に何は守りたいと思っているかがわからない。単に自由だけ守ればいいというのあれば、なんでも否定すればいいだけだ。私は基本的には非両立というのに反対。非両立的に見えるのは、過度の一般化などが問題であり、課題の解消は、最終的に両立によってなされるべきと思うから。2026/08/26

borisbear

1
2章の最後の小見出し「メカニズムの観点から意味の観点へ」が本書の一言での要約になる。著者は、意図を行為の原因ではなく事後的意味付けと捉えることによって初めて自由が理解可能になると考える。私個人は、人間の自由は精密な行動制御メカニズムのおかげというか、むしろそれが本体だと思っているので、2,3章の行為論には同意できないが、1章の決定論批判は全く正しいと思うし、4章の時間論「未来についての"言明"は過去や現在についての言明と根本的に異なる」の方向性も正しいと思う。2026/09/27

Dwight

0
面白かった。2026/11/02

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