秋田──環日本海文明への扉

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秋田──環日本海文明への扉

  • ISBN:9784750518565

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内容説明

【推薦】中沢新一さん
「列島の北の果て、日本の奥の奥へとつながっている秋田は、一つの独自の宇宙をつくりなしてきた。そこを原郷とする写真論の思想家は、愛情をこめて、土地の細かな襞々を克明にたどり、忘れられかけた歴史の記憶を呼び覚ましながら、広大にして深々とした、魂の秋田ジオラマを描き出した。」


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古来、蝦夷と大和朝廷の境界に位置した秋田は、松尾芭蕉が『奥の細道』で辿り着いた北の到達点にして、日本海特有の哀愁を漂わせる、歌枕の聖地であった。

北限の秋田。先は魑魅魍魎が跋扈する未開の地……
しかし、「文明」の行き止まりとされたその地こそ、日本海以北の海を挟んで、大陸や島々の人々が行き交う北方民族たちの文化ネットワークへの玄関口であった。

異国から来訪する「マレビト」が起動する文化変容。
厳寒の雪国で洗練されていく精神と美意識。
従来の枠を超えて美術/写真史を論じてきた美術史家が、故郷・秋田を歩きながら、その風土の深層へと分け入り、日本文化の底流にある異形の風景を鮮やかに現前させる。
日本のもうひとつのルーツを解き明かす「裏日本史」。

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【目次]
第①章 旅する光陰 ──その奥の奥の細道──
  北限の岬
  循環する聖水
  松尾芭蕉と海に漂う島々
  集積する詩学
  旅に死すこと
  旅人の秋田
  蝦夷島の影 蝦夷島の影
  アイヌとの交流
  旅を揺り動かす
 ?フィールドワークの先駆者

第②章 北海の彼方へ ──流刑地民族学の視点から──
  日本海という孵化場
  秋田の登場
  渤海と粛慎
  樺太への道
  流刑地を延長する
  流刑地民族学へ
  鳥居龍蔵と源泉としての北方
  北緯40度ノート
  心は淋しき旅人

第③章 雪国の民俗 ──伝承の意味──
  蘇る写真
  ナマハゲと梵天
  民俗学写真の精髄
  風と土を彫る
  秋田パノラマを開く
  雪国の衝動
  日本の奇跡
  トンネルの向こう側

第④章 縄文の粒子 ──四次元の秋田──
  岡本太郎の秋田
  馬と牛、縄文と弥生
  雪の結晶と遮光土器
  ドキュマンを探して
  マルセル・モースの弟子たち
  縄文とアイヌ
  人種の波動
  蓑虫山人と縄文仮面
  ストーンサークルの秘密
 ?縄文のネットワーク
  四次元の秋田

第⑤章 宇宙から降るデザイン ──雪の家から秋田工芸まで──
  白井晟一の温泉建築
  郷土建築とモダニズム
  風土をかたちに
  白井晟一と縄文的なもの
  今和次郎と雪との戦い
  ペリアンのデザイン改革
  秋田から沖縄へ
  木地師たちの光跡
  原型の夢
 ?宇宙へ降り積もってゆく

第⑥章 秋田原郷 ──その風土と世界性──
  故郷と幼年時代の思い出
  日本海の文物交流
  黒水靺鞨からナナイへ
  ツングース系諸族のゆくえ
  謎のオホーツク文化
  菅江真澄とブルーノ・タウト
  冬を美的に解決する
  カントの風土
  人間学と自然地理学
 ?「世界=故郷」を愛するということ

第⑦章 秋田街道を超えて ──雪の果ての銀河──
  宮沢賢治が歩いた秋田街道
  銀河と月光
  セールスマンの哀しみ
  秋田蘭画への道
  漂泊の絵画
  角館の悲劇
  雪の涯の風葬
  組石からマタギへ
  旅マタギと漂流民

第⑧章 白い神々の憑依 ──オシラサマとシャーマニズム──
  「秋田風俗問状答」とネフスキー
  巫女のオシラ遊び
  イタコの口寄せ
  馬産と養蚕
  「遠野物語」から「捜神記」へ
  アイヌ文化との関わり
  オヒナサマを透視する
  白山信仰の源流
  ツングース民族大移動
 ?稲と白山信仰
  渡り神としてのオシラ様
  シャーマニズムの本源

第⑨章 春くる鬼 ──異人たちの饗宴──
  折口信夫と蝟集する霊
  マレビトの変容
  鬼神と鬼門
  漂流する仮面
  島から半島へ
  兄弟の半島
  日本海の龍神
  ホカヒビトとマレビト
  流浪する神

第⑩章 風の身体 ──土と光の記譜法──
  天空の不夜城
  蝦夷から武士へ
  踊る秋田
  闇から放たれた流星
  風土と神話
  亡者の舞踏
  黄金の穂波
  秋田の呪術師
  身体風土の記譜法

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

nami

2
秋田の地理、歴史、伝統、それに関わる人々などなど、とても広い視野で書かれた本だった。お一人でこんな広範囲の事柄についてまとめられたなんて、本当に信じられない。驚異的な知識だ。この本で知った人たちがいる。折口信夫や土方巽などだ。この本に出てきた興味深い人たちをまた追っていきたい。2024/11/26

etsu

0
内容が濃すぎて読み切れなかった。2025/05/26

takao

0
ふむ2025/02/27

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