中公新書<br> 台湾有事 歴史・軍事・安定のメカニズム

個数:1
紙書籍版価格
¥1,320
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

中公新書
台湾有事 歴史・軍事・安定のメカニズム

  • 著者名:五十嵐隆幸【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 中央公論新社(2026/07発売)
  • 澄みわたる秋空!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~11/8)
  • ポイント 360pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121029171

ファイル: /

内容説明

近年、危惧される「台湾有事」。
中国の軍事力増強は目覚ましく、台湾周辺での演習も常態化している。1950年以来、中台双方の軍事行動を封じてきた米国の関与も揺らぐ。危機は本当に避けられないのか。
本書は「侵攻か否か」という単純な議論を超え、中台の軍事・防衛力を検証し、歴史とともに作り上げられた複雑な抑止と危機管理のメカニズムを解き明かす。
安定と平和のために国際社会、そして日本は何ができるか。

■目 次■

はじめに

序 章 「台湾有事」とは何か

第1章 歴史の影――海峡を隔てた内戦の継続と冷戦
1 日本による台湾の割譲と返還 1895~1945
2 台湾海峡で睨み合う皜介石と毛沢東 1945~1960
3 大陸反攻と外交闘争 1960~1969
4 狭まる国際空間と対米断交 1969~1979
5 民主化の波と皜経国の決断 1979~1987
コラム① 日本の戦後処理で「放棄」された台湾
コラム② 米中「三つの共同コミュニケ」と「一つの中国」をめぐる相違
コラム③ 米国の台湾関係法と「現状維持」の戦略

第2章 冷戦後の台湾――統一圧力下の危機管理と現状維持
1 李登輝の政治改革と危機の再燃 1988~2000
2 陳水扁政権への「独立」阻止の圧力 2000~2008
3 馬英九の対中融和路線と統一への懸念 2008~2016
4 民主主義国の蔡英文への支持 2016~2024
5 内外の制約と頼清徳政権 2024~

第3章 中 国の台湾侵攻は可能か?――決断を縛る三つのハードル
1 台湾侵攻の決断条件
2 中国人民解放軍の実力
3 想定される侵攻シナリオ

第4章 台湾はいかに守るか?――台湾防衛の実像
1 専守防衛への転換と戦略の調整
2 台湾を防衛する「中華民国」の軍隊
3 国家総動員体制
4 米国依存の軍事力整備からの脱却
5 中国の侵攻シナリオに対する軍事力

第5章 軍 事侵攻か? 平和統一か?――台湾統一への道筋
1 侵攻を決断する「好機」と「最後の機会
2 平和統一路線と台湾をめぐる正統性
3 戦わずして統一するアプローチ
4 武力が選ばれるとすれば――条件付きの将来戦

第6章 「台湾有事」は回避できるか?――抑止と危機管理のメカニズム
1 米中の思惑が交叉する台湾海峡
2 米台関係の実務と基盤
3 危機回避を支える国際関与
4 「台湾有事」と日本

終 章 台湾海峡の平和と安定

おわりに

主要参考文献

関連年表

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

99
2027年台湾進攻てそもそも中国は言ってないし(言うわけないか) 両岸関係の歴史、台湾の備え、中国の思考、など2026/09/11

HANA

58
高市総理の発言以来脚光を浴びた「台湾有事」という言葉。言葉だけが独り歩きしている観のある現在、それがどういったものであるかというのを自分のような初学者にもわかりやすく解説してくれた一冊。前半では戦後の中国と台湾の関係を紐解いている。今からだと考えられないけど台湾が中国に侵攻する可能性もあったのね。後半は中国がそれに及ぶ条件や台湾の防衛政策が語られている。ただ結局アメリカの行動如何にかかっているのか、この問題。著者は台湾進攻に否定的だけど、ウクライナ以来何が起きても不思議ではない国際情勢になってるからなあ。2026/08/14

kk

30
図書館本。両岸関係における緊張と緩和の歩みをおさらいした後、あり得べき武力衝突の様相と焦点を瞥見。その上で、海峡に対する中国・台湾・米国それぞれのポジションやステークを整理し、海峡の現状を成り立たせているのは、例えば、強い抑止と慎重な危機管理を併走させる米国の取組みや、それを支える実務面での地道な努力であり、また日本を含む国際社会による関心・関与も大きな役割を担っているとのご主張。問題の構造的な側面に注目した、高い見地からのご議論。kk 的には、これまでの近視眼的な見方を反省すること頻り。2026/08/30

よっち

29
近年中国の軍事力増強、台湾周辺での演習も常態化して危惧される台湾有事。侵攻か否かの単純な議論を超え、中台の軍事・防衛力を検証し、複雑なメカニズムを解き明かす1冊。日清戦争後の割譲から国共内戦の継続、冷戦下の対峙、民主化の過程までをたどり、単なる領土争いや軍事問題ではなく、70年以上にわたる政治的対立の産物であることを明らかにする内容で、一方的な脅威ではなく、抑止と危機管理の複雑なメカニズムの中、中台双方の軍事力検証や侵攻決断を縛るハードル、台湾側の防衛体制、平和統一の可能性を論じる内容は興味深かったです。2026/08/16

kameyomi

23
大変興味深く読んだ。歴史背景を学び直し、台湾を巡る中国、アメリカ、日本の立ち位置を大体理解する事が出来た。その上で、日本がこれからどう動くべきかの方向性を示してくれている。非常に微妙な問題である事が分かる。2026/08/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/23437714
  • ご注意事項

最近チェックした商品