内容説明
【電子版巻末には佳奈先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】
「月野郵便局」。届けたいと強く祈れば必ず相手に届けてくれる不思議な場所。
そこで働く局長の月野(つきの)と副局長の宇佐美(うさみ)、配達員の七尾(ななお)の三人も
見た目は人間だがどこか人ならざる気配を宿し、今日も誰かの “届けられずにいるもの”を運んでいる。
初恋の人への贈り物、愛する孫への手紙、ときには人から動物へ、亡き人からの言葉まで――。
行き場を失ったそれぞれの願いが交わるとき、止まっていた時間がそっと動き出す。
抱えきれない想いを月の光がやさしく導く、愛と感動の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Roko
29
「あの時に、言っておけばよかったのに」「あんなこと言わなければよかったのに」そう思って手紙を書こうと思っても、大事なあの人の住所がわからなかったり、もう亡くなってしまったりしていて、その気持ちを伝えることを諦めてしまったことがありませんか。 「月野郵便局」はそんな気持ちを込めた手紙や品物を届けてくれる不思議な場所です。そこで働くのは局長の月野さん、副局長の宇佐美さん、配達員の七尾さんの3人です。 #月野郵便今宵も配達中 #NetGalleyJP2026/07/21
ごま麦茶
2
月に強く祈ると、月の光が案内してくれるという月野郵便局。そこでは、どこの誰の手紙や小包であろうと、受取、配達してくれる。それが例えこの世のものでなくても。登場人物たちの想いに、切なくてでもあたたかくて優しい気持ちにしてもらいました。どのお話も好きですが、モモちゃんのお話が一番ぎゅっとなったかも…。個人的には七尾が好きで、やはりちょっと七尾の過去のお話も読みたかったかもです。暫く積んでしまってましたが、10月になる手前の今、読めて良かったかも(笑)2026/09/28
杳
2
深夜に人知れず降り注ぐ月の光のように優しい物語でした。2026/07/30
本の虫子
1
「どんな願いも叶えてくれる」のではなく、「どんな郵便物でも届けてくれる」月野郵便局のお話。たとえ相手が人ならざるものでも、届けたい想いを託すことができる。そんな不思議で優しい郵便局を舞台に、人間と人外なるものとの交流が描かれている。登場人物は多くないけれど、だからこそ一人ひとりのやり取りが丁寧に感じられ、静かに心に響いた。派手な展開があるというより、月野郵便を通して、それぞれが抱えている想いや過去に触れていく物語。温かくて少し切ない一冊でした。2026/10/07
しん
1
どんな願いも叶えるでは無く、どんな想い(手紙)も届ける、それが何処の誰であっても。登場人物に人間は少ないが、だからこそ人間と人外なる者達との交流が響きます。特に2篇目の「春の秘密箱」は人と人が織りなす、どうしょうもないすれ違い、だが、想いはキチンと感じれる、良いお話です。2026/08/05




