講談社選書メチエ<br> 対話の哲学 ドイツ・ユダヤ思想の隠れた系譜

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講談社選書メチエ
対話の哲学 ドイツ・ユダヤ思想の隠れた系譜

  • 著者名:村岡晋一【著】
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  • 講談社(2026/07/03 配信開始予定)
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  • ISBN:9784062584265

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内容説明

わたしは世界の中心ではない。わたしはあなたから語りかけられるときに新しく生まれる存在だ。近代ドイツのユダヤ哲学を基に、自己中心主義からの真の脱却をめざす。西洋哲学2500年の誤謬を覆す新たな哲学 !

【目次】
序章 現代の思想状況と二〇世紀転換期のドイツ・ユダヤ人
第一章 ドイツ・ユダヤ人と啓蒙主義
1 ユダヤ人の歴史
2 ヨーロッパ的〈教養〉の理想とユダヤ人
3 啓蒙主義とモノローグの思考
第二章 関係は関係なきもののあいだになりたつ ヘルマン・コーヘン
1 あるユダヤ人のカント主義
2 『ユダヤ教の源泉からの理性の宗教』
3 カッシーラーとローゼンツヴァイク
第三章 西洋哲学はモノローグの思考である フランツ・ローゼンツヴァイク
1 ローゼンツヴァイクの西洋哲学批判
2 新しい思考とメタ倫理的人間
第四章 モノローグの言語から対話の言語へ プラトン、オースティン、フンボルト
1 伝統的な言語理解 プラトンの言語論
2 オースティンの言語行為論
3 フンボルトの対話的言語論
4 二〇世紀におけるフンボルト・ルネサンス
第五章 対話の一般的構造
1 呼びかけと応答の文法
2 対話者という〈他者〉
3 対話の時間的構造
4 現代における「対話の哲学」
あとがき
引用文献
索引

目次

序章 現代の思想状況と二〇世紀転換期のドイツ・ユダヤ人
第一章 ドイツ・ユダヤ人と啓蒙主義
1 ユダヤ人の歴史
2 ヨーロッパ的〈教養〉の理想とユダヤ人
3 啓蒙主義とモノローグの思考
第二章 関係は関係なきもののあいだになりたつ ヘルマン・コーヘン
1 あるユダヤ人のカント主義
2 『ユダヤ教の源泉からの理性の宗教』
3 カッシーラーとローゼンツヴァイク
第三章 西洋哲学はモノローグの思考である フランツ・ローゼンツヴァイク
1 ローゼンツヴァイクの西洋哲学批判
2 新しい思考とメタ倫理的人間
第四章 モノローグの言語から対話の言語へ プラトン、オースティン、フンボルト
1 伝統的な言語理解 プラトンの言語論
2 オースティンの言語行為論
3 フンボルトの対話的言語論
4 二〇世紀におけるフンボルト・ルネサンス
第五章 対話の一般的構造
1 呼びかけと応答の文法
2 対話者という〈他者〉
3 対話の時間的構造
4 現代における「対話の哲学」
あとがき
引用文献
索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

どみとる

5
全ページが金言。哲学でありながら驚くほど実践的。「我思う故に我あり」に代表される近代哲学の絶対的自己に対し、著者はドイツユダヤ思想を紹介しながら〈私〉を〈君〉という存在を通して初めて知覚され得る「関係的実存」だと説く。この対話哲学によれば、〈君〉つまり聞き手が実は対話の生殺与奪を握っている(命令でさえも!)。「君を愛してる」は「俺を愛してくれ」。〈君〉の行為にすがるしかない無防備な〈私〉の表れだ。ただし反論もある。ichを俺、duをてめえと訳したとき、果たして対話はモノローグでないと言い切れるかな?2020/09/03

masawo

4
「対話」という斬新な視点でユダヤ人思想家たちの議論を紐付けていく。まるで著者の授業を受けているような感覚になるので、未知のトピックにもかかわらず読みやすかった。言語から攻めるアプローチは興味深かったがユダヤ教との関連性については言及されず。2020/04/22

♨️

4
『出エジプト記』の「わたしはある。わたしはあるという者だ(der ich bin.)」という神の自己紹介からは、神が「人称」を本質とすることが導かれる。こうしたユダヤ教の考えは、プラトン以後の神による存在の分有のアイデアや単純な神から私に対する啓示のアイデアと対立してしまう(分有すべき存在を神は持っていないうえ、神が存在でない以上、単純には神と私とを並べて考えることはできない)。こうした困難から〈私〉〈君〉の間をめぐり西洋哲学の本流では扱われなかった議論がなされることになる。2019/03/27

左手爆弾

4
「イスラエルよ、聞けShema Yisrael」に象徴的に現れるような、ユダヤの対話思想。19世紀末〜20世紀にかけて、ユダヤの民はドイツの中での生き方の変革を迫られる。その際、大事なのは相手と同一化してしまう(新プラトン主義的な)のではなく、自己を保ちつつ相手とうまくやっていくこと、すなわち対話である。西洋思想のモノローグ批判、言語哲学的対話論、新カント派やローゼンツヴァイクなど、盛りだくさん。最後は、日本における対話は「聞く」「待つ」が欠けていることを指摘している。2014/06/10

endormeuse

1
ローゼンツヴァイク目当てで読み始めたが、むしろヘルマン・コーヘンというあまり言及されることのないユダヤ哲学者の他者論を概観する第二章がとてもよかった。モノローグの自閉を超え出る、〈私〉と〈他者〉とのダイアローグとはいったい何か。コーヘン(を含む新カント派)を扱った類書も乏しいようなので、このように入手しやすく平易な解説書があるのはありがたい限り。2020/05/23

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