内容説明
出番はちょっぴり、名前もない。そんな「ちょい役」ばかりを演じる俳優・左右田始(そうだはじめ)。現場では寡黙に過ごすことを信条とする彼だったが、謎めいたトラブルに見舞われ、奔走する羽目に。撮影現場で消えたエクレア、オーディションで入れ替わった子役、映画の完成披露試写会で主演が逃亡!? 華やかなエンタメ業界で、地味な役者の推理が冴えるお仕事ミステリー。『左右田に悪役は似合わない』改題。(解説・吉田大助)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
21
ベテランだが無名のオジサン俳優・左右田始が、様々な現場で生じる謎を人知れず解決していく連作短編ミステリ。左右田が撮影現場で遭遇する、低予算ドラマ撮影でエクレアが消えた事件、ドラマの打ち上げで照明が停電した理由、オーディションで入れ替わった子役、演劇舞台で切れてバラバラになったネックレスの真実、そしてMCとして抜擢された試写会で雲隠れした主演の行方。現場で起きるささやかな日常の謎を誰にも気づかれないように解決していく渋い存在感が効いていて、彼がこれまでキャリアを積み重ねてこれたのも分かるような気がしました。2026/07/29
きたさん
8
タイトル通りミステリ(どちらかといえば日常の謎系)なのだけれど、コロナ禍前後を意識して書かれている作品なので、「あの時代のエンタメを取り巻く空気」が思い出されたのがとても印象的でした。2026/08/23
ひきにく
5
コロナが流行る厳しい環境の中でも負けずに戦う俳優たちの物語。客足が遠のく中で足掻く登場人物たちの姿が眩しい。 舞台裏でのトラブルを解決していく話なので、人の命が失われることが無い平和なミステリー。 主人公がおじさんなのが良い方向に働いており、大人ならではの落ち着きに加えて、若い頃のエピソードも描かれていて好きになれた。 特に子役の話が好き。悩む年下におじさんなりのアドバイスを行って、心の悩みも一緒に解決してくれる探偵がとても良い。2026/08/17
Mayrin
4
ミステリーとまではいかないような。ただ、読みやすかったしほんわかした感じが良かったので、続編があれば読みたい。2026/09/28
雑食読書家#wZ5FP1
2
疲れた時に優しいサスペンスは、目に届く 端役の主人公がドラマや舞台のちょっとした事件を 解決に導くの同時に舞台裏も体験 シリーズ化になりそう2026/09/07




