アンチ・グッドモーニング

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アンチ・グッドモーニング

  • 著者名:八木詠美【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 河出書房新社(2026/06発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784309032757

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内容説明

眠りは突然奪われた。

仕事のチャット通知に追い立てられ、自分を失った「わたし」。
ウェルビーイングを強要する会社、丁寧な暮らしを推奨する夫、怪しげなeラーニング講師。安眠のために奔走するうち、いつしか不思議な世界に迷い込んで──。
ポジティブ至上主義の現代社会に反逆する、“不眠”アドベンチャー長篇!

デビュー作『空芯手帳』が世界26か国・地域で異例のヒット中!
世界が注目する著者による、新たなる“不眠”文学の誕生!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

シナモン

84
不眠に悩む「私」の物語。スルー力や鈍感力を発揮してストレスでいっぱいでうんざりな日常に適応していかなきゃならない現代社会。不眠症の人が減らないのも当然だと思うし、読んでて眠れない人の方がむしろ正常なのでは、と思った。光を感じる吹っ切れたラストで良かった。文藝2026/春号にて読了2026/06/30

ヘラジカ

36
『不思議の国のアリス』をベースに不眠症を描くという発想からして面白い。仕事も私生活も順調なのに”何か”に躓いたと思ったら、あっという間に現実の隙間に落っこちてしまう。寝られないからこそ見せられるシュルレアルな悪夢な日々。出口は見つけられるのか、そもそも出口なんて存在するのか……。忙しなく余裕のない現代を生きる社会人にはちょっとしたホラー小説かもしれない。好き嫌いは分かれそうだが、後半の村上春樹を髣髴とさせる抽象的世界にこそ、この作家の力量が現れていると感じた。2026/07/10

kei302

31
不眠に苦しむ会社員の野上。上司の保身と社員をルールで管理する会社、癒やしのレンタルヒヨコ(既にニワトリ)を借りてくる夫のちぐはぐさ等、野上の苦しみとの乖離が徹底して描かれる。眠れないならと参加した不眠症の人が集う読書会でさえ同調圧力への耐性が求められる。黙って従うことを求める社会に、受け身でやり過ごしてきた野上が選んだ逃げ道は…。 適応できないものを振るい落とすシャトルランの場面が今の社会と重なってリアルだった。随所に現れる妄想(‽)が不眠からくる症状ふうに受け取れるので読みやすかった。2026/07/10

おかむら

24
芥川賞候補作。「文藝 春号」に載ってます。健康食品会社広報の30代女性が主人公の不眠症小説。フルリモートでラクかと思いきやストレスフルな毎日に起こり始めた奇妙な出来事。コレは芥川なのに面白い系! すんごくイヤな「優しい夫」が出てきます。あと赤メガネリモート講師や巨体のヤクルトレディ等、昔のいい時の村上春樹を思わせる謎めく登場人物がなんか好みだわ!2026/06/29

桜もち 太郎

15
眠れない女、食品会社の広報部に勤める主人公・野上有希、年齢は40歳に手が届くところ。会社は社長が変わりウェルビーイング(心身ともに健康で、社会的にも満たされた良い状態)を個人に押し付けるバカポジティブ。こんな連中に殺されてしまう。睡眠のためならあらゆることを試す野上。夫には精神科に通院するのは止められ、自然に治せと言われる。癒しのためにレンタルひよこを連れてくる夫。眠れない。これを最後まで引っ張るのかと思ったら、不眠者のための読書会に参加し殺されかけ、いつしか幻想の世界に突入。眠れるのなら死んでもいい。→2026/07/05

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