内容説明
まちづくりは、特別な人だけのものではない。
この本は、「普通の人が、普通にまちづくりに関わる」ための考え方と技術を、一冊にまとめた実践的ガイドである。
行政、市民活動・NPO、ビジネス、金融機関、専門家、教育・福祉――――まちづくりは、多様な主体が関わり合うことで初めて前に進む。本書では、そうした担い手一人ひとりの特性を活かしながら、まちづくりを動かしていくための視点を「人」「プロセス」「ガバナンス」「スキル」という構成で丁寧に解き明かす。
さらに、理念や想いを語るだけにとどまらず、現場での実践を支える具体的な問いや役割の整理にも踏み込む。持続可能な市民組織を考えるための「25の質問」や、ファシリテーター、コーディネーター、プロデューサーといった役割の提示は、日々の活動を点検し、次の一歩を考えるための実践的な手がかりとなっている。
地域に関わることは、社会を変えるための活動であると同時に、自分自身の生き方を見つめ直す営みでもある。
「何かしたい」と感じたその想いを、無理なく行動につなげ、関わりを続けていくための考え方と技術を示す、まちづくりの世界に足を踏み出す人にとって、確かな道しるべとなる1冊といえる。
目次
はじめに――地域に関わる人は幸せになる
1 まちづくりは誰がやるのか
1-1 最も身近な「まち」――地縁組織
1-2 まちづくりの土台を築く――行政
1-3 まちづくりは市民が主役!――市民活動・NPO
1-4 富をつくり分かち合う――ビジネス
1-5 主体者たちをつなぎ支える――中間支援組織
1-6 経済循環でまちを育てる――金融機関
1-7 尖っていて頼りになる――専門家・研究者
1-8 育てることと守ること――教育と福祉
1-9 担い手の発掘と育成――まちの新陳代謝を促す
1-10 まちづくりとジェンダー――偏見を越えて生かし合う
1-11 まちづくりの2つの顧客――受益者と協力者
1-12 協働とは何か
コラム1 交流人口・関係人口は担い手になり得るか?
2 まちづくりのプロセス
2-1 まちづくりが始まる時
2-2 まちづくりの考程「未来デザイン」
2-3 理念と目標の可視化と共有
2-4 アクションプランをつくる
コラム2 回り道を楽しもう
3 まちづくりのガバナンス
3-1 持続可能なまちづくりとは
3-2 理念と顧客を結び付ける
3-3 理念と事業を結び付ける
3-4 共感が育つ仕組みをつくる
3-5 自己変革ができる組織とは
3-6 意思決定が組織を育てる
市民組織のための25の質問
コラム3 バーチャルコミュニティ考
4 まちづくり人のスキル
4-1 場の空気をつくる――まちづくりファシリテーター
4-2 ヒト・モノ・コトの資源をつなぐ――まちづくりコーディネーター
4-3 新たな価値を創造する――まちづくりプロデューサー
4-4 まちとつながり夢を叶える――まちづくりアントレプレナー
4-5 生き生きとした組織をつくる――まちづくりオーガナイザー
4-6 まちのデータを「加考」する――まちづくりアナライザー
おわりに――まちづくりライフを楽しもう
謝辞
参考文献



