文春新書<br> 見えない戦争 インテリジェンス・勢力圏・経済安全保障の地政学

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文春新書
見えない戦争 インテリジェンス・勢力圏・経済安全保障の地政学

  • 著者名:北村滋【著】
  • 価格 ¥1,200(本体¥1,091)
  • 文藝春秋(2026/06発売)
  • 澄みわたる秋空!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~11/8)
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  • ISBN:9784166615339

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内容説明

ビジネスエリート必読の最新地政学講義!

激化する米中対立、AI・スマホが戦場に――。
元国家安全保障局長・北村滋氏の最新作は、インテリジェンスの核心に迫ったビジネスエリート必読の1冊です。

●第1章 「見えない戦争」――インテリジェンスが戦争を決める
《現実を直視する第一歩として、先ずは現代の戦場で何が生起しているのかを明らかにしなければならない。火力の応酬などのキネティック(物理的、動力学的)な戦闘に先立ち、勝敗を決しているのは「知」の攻防である。本章では、ウクライナ、ベネズエラ、ガザ、そしてイランにおける最新の戦訓からインテリジェンスが現代戦をいかに駆動しているかを描き出す。》

●第2章 勢力圏思想の復活――米中大国間競争の本質
《インテリジェンスによる「見えない戦争」における優位は、単なる戦術的勝利にとどまらない。それは国家自らの生存空間、すなわち勢力圏を確保し、維持するための前提と言える。本章では、大国間競争の深層に踏み込み、スパイクマン的リアリズムへ回帰した米中両国による勢力圏再編の力学を分析する。》

●第3章 経済安全保障と企業インテリジェンス
《我が国が戦後最も厳しい安全保障環境に直面する中、有事と平時の境界は曖昧となり、安全保障の主体は国家から民間へと拡大している。世界経済がグローバリゼーションからデリスキング経済へと移行することに伴い、国家の安全保障政策はミクロ経済の主体である企業にまで深く浸透しつつある。本章では、このマクロの構造転換が、企業の構造や行動に具体的に如何なるインパクトを与えるのかという現代的課題について、企業とインテリジェンス、グリーン経済安全保障、M&Aという多角的視点から論ずる。》

●第4章 テクノロジーと主権――決定の自律性
《企業がインテリジェンス能力を涵養すべき対象は、M&Aやサプライチェーン領域に限定されない。国家と企業の意思決定を根底から支え、一方において最大の脆弱性をもたらしかねないのが、サイバー空間とAIである。本章では、我々の掌にあるからスマートフォンから国家中枢を与るガバメントクラウドに至るまで、テクノロジーがいかに「主権」概念を再定義しているかを説き明かす。》

●最終章 日本はこの大競争の時代をどう生き延びるか――レアルポリティークと我が国に求められる戦略性
《インテリジェンス、勢力圏、企業防衛、そしてAI。これら「見えない戦争」の全貌を俯瞰したとき、我が国に突きつけられているのは、決定の自律性という「主権」をいかに維持するかという重い問いである。本章では、これまでの議論を総括するとともに、「縁辺部(リムランド)における紛争の時代」に我が国が「戦略国家」として生き残るための道筋を呈示したい。》

この「見えない戦争」の時代を、いかに戦略的に生き抜くか。本書はその羅針盤となるはずです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

20
元国家安全保障局長でインテリジェンスの第一人者である著者が、インテリジェンスの核心を徹底分析した1冊。物理的な戦闘が始まる前にインテリジェンスの攻防で勝敗の大勢が決まる時代であること、米国が西半球を絶対的な聖域としていることや、経済安全保障やAI・サイバー空間が国家の主権や決定の自律性を揺るがすと指摘していて、企業ですらサプライチェーンやM&Aを通じて見えない戦争の当事者になる時代に、地理的にリムランド最前線に位置する日本が冷徹なリアリズムで戦略国家へと脱皮できるのかという指摘は確かに重要だと感じました。2026/08/26

ドアラ

1
最近読むことが多くなっていた昭和史・太平洋戦争の関連書籍から現代の戦争問題へ関心を移してみた。現代の戦争は、軍事・外交・経済・サイバーが一体化したハイブリッド戦であり、これが「見えない戦争」の本質として強調されている。日本への提言は、防衛力の強化、法制度整備、ハイブリッド戦への備え。根底課題は「国家は自らの判断能力と行動の自由をいかに維持するのか」としており、日本の動きの鈍さを不安に感じる。また企業の生存戦略についてのサイバー対策、AI取組など実務的提案は自らの課題として活かしたい。2026/07/26

みんな本や雑誌が大好き!?

1
北村氏によると、20世紀が「鉄は国家なり」の時代だったとすれば、今は「データを巡る技術の総体」が「国家なり」に相当するようです。 「データ伝達に係る設備(5Gや海底ケーブル)、データの保管場所(データセンター)、そしてAI、量子コンピューティング、先端半導体などのデータの加工処理技術に関する開発・製造能力で優位性を築くことが、国家のパワーに直結する時代となった。米中対立の核心も正にこの分野に存在する」とのこと。 それゆえに「ハイブリッド戦争」はもう始まっていることになります。 2026/07/13

ふみりな

1
著者の言う、外交、軍事、技術、情報、経済をどのように一体感を持って国力を高めて行くのか、その重要性を認識した。現在の国会での議論を見れば、一部野党の質疑における質の面で暗澹たる気持ちになる。2026/07/05

K

0
政治はビジネス・経営に大いに影響する。2026/10/12

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