内容説明
子どもたちが抱く夢や希望には、どこかで目にした大人たちの仕事が関わっていることが少なくない。読売新聞社主催、あんしん財団共催で毎年開催されている「はたらく人を応援する こども作文コンクール『ありがとう』感謝の心を、未来へつなぐ。」の受賞作を読めば、それが手に取るように分かるだろう。本書は第12回(2025年開催)の大賞など優秀作25編を収録。どの作品にも、懸命に生きる人々の姿が丁寧に描かれている。
小学2年の女児は、ダウン症の兄が通う特別支援学校の先生の働く様子を目にし、自分も将来は先生になりたいと思うようになったと記す。脳性まひを患う3年男児は、まるで家族のように自分に寄り添ってくれた、こども病院の先生に向けて「ずっと大好きだよ」との思いをつづる。
5年生の男子が記した夢は、いつか弟と一緒にラーメンを食べること。小麦などのアレルギーを持つ弟が、病院のつらい検査に耐える理由を「早く小麦を食べられるようになって、お兄ちゃんとお兄ちゃんが大好きなラーメン屋に行きたい」と日記に書いていたのを知り、それが自分の夢にもなったと記した。
子どもの作文だと侮ってはならない。子どもの目はまっすぐで、子どもだからこそ見える景色がある。真摯で正直な思いから紡がれた言葉の数々が、読む者の胸を静かに、そして強く打つ。
目次
あんしん財団理事長あいさつ
選考委員コメント
「大賞」受賞作 3作品
ほか 各賞・佳作 受賞作 全25作品を収録



