内容説明
仙台に暮らし執筆を続ける私小説作家・山路は、南大阪の芸術系大学に毎月通い、非常勤で創作ゼミを担当している。受講するのは、様々な背景をもった学生たち。彼らの文章から見えるそれぞれの葛藤や思いは、大学に進まず小説を書くことを選んだ山路の半生とも響きあい――現実の創作ゼミから誕生した、文学への新たな入口。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
143
佐伯 一麦、2作目です。本書は、大学の創作ゼミが舞台の文章読本小説、著者の小説愛や文学に関する教養は感じられるものの、小説としての面白みに欠けます。この内容では、山路ゼミで合格点を貰えないのでは・・・ https://www.shinchosha.co.jp/book/381407/2026/10/08
さちこ
42
一紙オリジナル新聞小説とのこと。学生さん達の宝物になっただろう。2026/09/02
信兵衛
24
最初は捉えどころがないような印象で読み始めたのですが、読み進むにつれ面白くなってきました。 何といってもその主軸は、ワークショップ。山路が様々に与えるテーマに沿ってゼミ生たちがそれぞれ文章を書く。 それら文章、山路の講評を聞いていると、小説の文章ってこんなにも緻密に凝らされて書かれているものなのかと、驚きます。 そして同時に私自身も、そのゼミの場に加わっているような気分になり、ワクワクしてきます。 この辺りが、何よりの貴重な(読書)体験です。2026/09/01
イータン
11
ずっと読んでいられると思ったし、このまま続けてほしいと思いながら読み終わった。大学の授業のワークショップでの学生たちの物事に対する見方と文章の上手さに、創作する学科の学生ってこんなに凄いんだと驚いた。自分も試しにやってみようと思ったけど全く文章が浮かばなかった。妻の菫さんとのエピソードがなんだか心の温まるようなやりとりばかりで「もう、好き、続けて!」と心で思いながら読んでいた。佐伯一麦作品を初めて読んだけど、他の作品もとても気になるような出会いだったし、これからも書き続けてほしい。2026/09/08
chuji
4
久喜市立中央図書館の本。2026年7月初版、新潮社。初出「山形新聞」2024年3月24日〜25年3月21日(全352回)。佐伯さんはデビュー当初からの推し作家さんです。現代の私小説大家だと思います。2026/10/02




