内容説明
地域で暮らす当事者の多くが、支援につながらず孤立している場合も少なくない。本人がみずからの力を発揮し、生きがいのある生活を築くために「指向する課題」に焦点を当て、本人・家族・支援者が共同で取り組む支援スタイルをさらに深化・拡充する必要がある。
70年近く風雪に耐えて蓄積された生活臨床の経験は、これからの地域生活を中心とする精神保健医療福祉サービス改革に必要とされるし、その発展に貢献できるものと信じる。
目次
I.生活臨床の概要
●第1章 生活臨床の誕生の経緯(小川一夫)
●第2章 生活臨床の眼目(小川一夫)
●第3章 実践の諸相――生活現場での展開(小川一夫)
●第4章 「生活特徴」概念の変遷と治療指針の発展(小川一夫)
●第5章 家族史の視点からのアプローチ(長谷川憲一)
●第6章 長期の経過・転帰からみた生活臨床(小川一夫)
II.近年の生活臨床の展開
●第7章 地域精神保健が直面する基本的課題へのアプローチ(小川一夫)
●第8章 精神障害を抱える妊産婦への支援(小川一夫・伊勢田 堯)
●第9章 地域包括ケアシステムの構築に向けて(長谷川憲一)
●第10章 生活臨床の家族論と家族運営と
●第11章 症状対応の治療技法――妄想の世界に入り込む治療と
III.統合失調症以外の精神疾患への活用
●第12章 (躁)うつ病の生活臨床
●第13章 希望を見つけて実現する支援(伊勢田 堯)
IV.生活臨床の探求
●第14章 生活臨床の探求――“どう治すか”から
●第15章 海外の精神保健の動向――生活臨床の探究との関連で(伊勢田 堯)
V.エッセイ再録・生活臨床と私
刊行に寄せて(岡崎祐士)
働きかけ指導の実践的指針(臺 弘)
故・湯浅修一先生の生活臨床研究と私(中井久夫)
生活は総合芸術である(神田橋條治)
生活臨床への期待(井上新平)
生活臨床からの影響(野中 猛)
発達障害も生活障害である(田中康雄)
ブリーフセラピーと生活臨床(野坂達志)
私の生活臨床(田尾有樹子)
おわりに(小川一夫)
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