内容説明
湖水地方の閉ざされた村。教会信者たちによる怪しげな集会の準備が進行中だったが、教会から抜け出してきた少女が、隣家に越してきた女性アンに助けを求めにくる。アンも何やら秘密を抱えているようだが。一方、ドーセット州で教師を刺した少年が女性精神科医につきまとったあげく、この村をめざしていた……。幾重もの驚愕が待ち受け、ミステリー界を激震させた究極のサイコ・サスペンス!(解説・川出正樹)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ナミのママ
73
読者の感想はマイナスが多いが、書評では高評価が多いので気になっていた。湖水地方の閉ざされた村で年に1回開催される、教会信徒たちの怪しげな集会。著者の初期の作品を思わせる設定は引き込まれる。『身代わりの女』があまり好きでなかったのでこのぞわっとした設定は好き。過去の事件を起こした少年が女性精神科医とセラピーを重ねる話が挟み込まれる。読み進めると接点が見えた気がするが、この作者がすんなり手をあかすはずがない。最後になってひっくり返される。確かにどんでん返し。しかし内容が助長というよりキレが悪く感じたのが残念。2026/09/02
stobe1904
39
【二転三転のイヤミス傑作】イギリスカンブリア州の田舎町のタウンハウスに住む独身の3名はお互いに嘘と隠している秘密を持つが…。『信頼できない語り手、わたし』はわかっていたので、気をつけながら読んでいたが、紹介の通り途中で『え?!』となること3回ほど。ここまで突き抜けたイヤミスぶりと後味の悪さ度合いが稀有なミステリだと思う。読後感の悪さを承知の上で、次作も手に取りそう。★★★★★2026/09/07
ばんだねいっぺい
21
まずもって語り口が巧みでとっても読みやすい。不気味さを掻き立てる行動描写が卓越している。若干、辟易しながらもユーモアの安全マットを敷いてくれたので助かった次第。早く、次のを翻訳して欲しい。2026/08/17
土筆
18
サイコサスペンス。イギリス湖水地方。隣人や村人を観察し秘密を集めてまわる語り手。引越してきたばかりのパン屋さん。村では年に一度の特異な宗教の集会が行われ外部の人間がゾロゾロ。そして、交互に語られる1年前の教師を刺した少年のカウンセリング。物語の端々に不気味さが漂いハラハラドキドキ頁をめくる手が止まらず、人々の秘密が明らかになる毎に物事は複雑に重大になり目が離せなくなる。狂ってる人ばかりで最後まで手抜き無しでとても良い。『純粋な愉悦のためだけに不和と混乱を生み出す』 *誤p570.13 屋根にもたれかり2026/08/09
Katsuto Yoshinaga
18
閉鎖的な村の三棟続きのテラスハウスに住む”わたし”と消防士と越してきた女性、年に一度村で行われる福音派協会の謎の祭り”召集”、”わたし”の話と交互に語られる教師を刺した少年と女性精神科医の面談。ずっと不穏が付き纏い、迷宮を歩かされるような不安もある。非常に面白く、「嫌〜!」となった『身代わりの女』の著者らしい筋立てである。大いなる期待を持って読み進んだが、端的に言うと冗長。雰囲気は良いし仕掛けもイイ、いや〜な感じもたまらない。しかし、ダラダラしていて読み飽きる。もう少しビシッといかなかったものか。2026/07/24
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