新潮文庫<br> 隣人(新潮文庫)

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新潮文庫
隣人(新潮文庫)

  • ISBN:9784102405420

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内容説明

湖水地方の閉ざされた村。教会信者たちによる怪しげな集会の準備が進行中だったが、教会から抜け出してきた少女が、隣家に越してきた女性アンに助けを求めにくる。アンも何やら秘密を抱えているようだが。一方、ドーセット州で教師を刺した少年が女性精神科医につきまとったあげく、この村をめざしていた……。幾重もの驚愕が待ち受け、ミステリー界を激震させた究極のサイコ・サスペンス!(解説・川出正樹)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Katsuto Yoshinaga

11
閉鎖的な村の三棟続きのテラスハウスに住む”わたし”と消防士と越してきた女性、年に一度村で行われる福音派協会の謎の祭り”召集”、”わたし”の話と交互に語られる教師を刺した少年と女性精神科医の面談。ずっと不穏が付き纏い、迷宮を歩かされるような不安もある。非常に面白く、「嫌〜!」となった『身代わりの女』の著者らしい筋立てである。大いなる期待を持って読み進んだが、端的に言うと冗長。雰囲気は良いし仕掛けもイイ、いや〜な感じもたまらない。しかし、ダラダラしていて読み飽きる。もう少しビシッといかなかったものか。2026/07/24

Ryo0809

2
英国発の心理サスペンス。舞台は湖水地方・カンブリア。謎の教会で毎年繰り返される招集。行方不明の若者は16歳。3軒が連なるタウンハウスの、訳ありの隣人たち。すべてに秘密がある…。全編、どこを読んでもエピソードは面白いのだが、真実が語られているのか。良き隣人なのかとも思わせて、ひっくり返すストーリー構成や、劇中の人物の秘密探しに読者まで巻き込んでしまう手腕。この辺りがボルトン女史の構築した心理サスペンスなのだろう。「わたし」の正体というか、落としどころが説得力に乏しいように思えた。2026/07/02

みずいろ

1
「アナ・ブラウンが嘘つきだとわかって少ししてから気づいたのは、彼女には秘密があるということだった。そのあとはもう彼女をほうっておけなくなった。」1頁目でおもしろいことを確信!教会信者による謎の集会、やけに隣人の動向を知りたがる信用できない語り手、やたら過去を隠したがる隣人。過去と現在が絡み合い、騙し絵の向こう側から真実がひょいと顔を出す。驚かされるのが爽快。平凡な田舎の隣家に住んでいて、物音が逐一聞こえるからといって、相手が無害とは限らない。最後の一文が秀逸。「安全と思える距離をじゅうぶんに取りながら。」2026/07/28

ヨムダケ文庫 / YOMUDAKE

0
「身代りの女」が面白すぎて同著者の最新作も読了。信頼できない語り手のわたし。隣家に越してきた秘密を抱える女。もう一方では昨年問題を起こした少年の物語が描かれる。探り合い監視し合い、読者もその渦中に。なるほど仕掛けは読めた。と思ったら、その先も著者の掌の上だった。2026/07/07

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