内容説明
一緒に生きる。わかりあえないあなたと。
一番近くにいる他人-こいびと-。どうして結婚はこんなに難しくなってしまったのだろう。
『流浪の月』『汝、星のごとく』で二度の本屋大賞を受賞した著者が描く、今そこにある愛のかたち。
セクシュアリティ/ジェンダー、金銭感覚、世代間格差、成育環境……
あらゆる価値観の対立の中で現代を生きるわたしたちの祈りと叫び。
【凪良ゆう コメント】
「文芸書としては『星を編む』から2年半、ようやく新刊をお届けできます。
今作は結婚について。
婚姻譚と銘打ちながらも、婚姻への道のりがはてしなく遠い!! これは果たして婚姻譚と言えるのか、と担当さん達と首をかしげる場面もありました。
読んでくださった方たちと”現代の結婚”について語り合ってみたいです。」
【収録作 紹介】
「Thank you for your understanding」
家族の期待に応え、ついに恋人と帰省する決意を固めた華。
「Beautiful Dreamer」
結婚したい。ありふれた夢のはずなのに、東京ではこんなにも遠い。
「小鳥たち」
離婚して、実家の書店を継いだ一葉。そこに偶然、初恋の人がやって来て--。
「Position Talk」
入籍を目前にした男女。性差を越え、個としてわかり合える日は来るのか。
「Cest la vie」
仕事も恋も、魂を分けあった二人。だが、夢のような時間にはいつか終わりが来る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さんきじ
4
待っていた凪良ゆうさんの新作。たまたま立ち寄った本屋さんでもう発売されていて、初めて本のフラゲしました。 そして一気にもう読んでしまった。 読んだ人と話したいけどしばらく感想は寝かせておきたい、、初めての感覚。10年前だったら夫に無理矢理でも読ませてたかもしれないけど、絶対そんなことしたらいけないと今なら思う。今読めてよかった。喜怒哀楽と諦観と希望全部入ってる。自戒も込めて、これから何度も読み直したい。2026/05/26
Storia
1
この物語はフィクションだけれど現実だ。 昔は結婚はもっとシンプルだった。今は生き方の選択肢が増えたことが却って、私たちに分断や衝突をもたらしていて、生きづらい。 『流浪〜』も『汝〜』も生きづらさを描いてたけれど、フィクションだからと心の中で切り離して自分を守っていた。けれど本作の解像度の高さそれを許さない。私たちは今ここにある苦しさを直視しながら生きるしかないのだ。 凪良さんは奇跡も救いも起こさない。ただ、「生きよう」と言う。2026/05/26




