多類婚姻譚

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多類婚姻譚

  • 著者名:凪良ゆう【著】
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 講談社(2026/05発売)
  • ポイント 19pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065429839

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内容説明

一緒に生きる。わかりあえないあなたと。

一番近くにいる他人-こいびと-。どうして結婚はこんなに難しくなってしまったのだろう。
『流浪の月』『汝、星のごとく』で二度の本屋大賞を受賞した著者が描く、今そこにある愛のかたち。

セクシュアリティ/ジェンダー、金銭感覚、世代間格差、成育環境……
あらゆる価値観の対立の中で現代を生きるわたしたちの祈りと叫び。

【凪良ゆう コメント】
「文芸書としては『星を編む』から2年半、ようやく新刊をお届けできます。
今作は結婚について。
婚姻譚と銘打ちながらも、婚姻への道のりがはてしなく遠い!! これは果たして婚姻譚と言えるのか、と担当さん達と首をかしげる場面もありました。
読んでくださった方たちと”現代の結婚”について語り合ってみたいです。」

【収録作 紹介】
「Thank you for your understanding」
家族の期待に応え、ついに恋人と帰省する決意を固めた華。
「Beautiful Dreamer」
結婚したい。ありふれた夢のはずなのに、東京ではこんなにも遠い。
「小鳥たち」
離婚して、実家の書店を継いだ一葉。そこに偶然、初恋の人がやって来て--。
「Position Talk」
入籍を目前にした男女。性差を越え、個としてわかり合える日は来るのか。
「Cest la vie」
仕事も恋も、魂を分けあった二人。だが、夢のような時間にはいつか終わりが来る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

471
私は他人と一緒に暮らす生活を想像できず独身を選んだが、今の若者は昔の自分と似た思いに囚われているのか。昭和の人間なら「結婚なんて忍耐だ」で済ませるところを、苦労を覚悟で自分のやりたい道へ突き進んでいく。同性を愛したり金銭感覚や生育格差を埋め切れなかったり、自分を抑えられず相手を傷つけるなど事情は様々だが、嘘をついたりごまかしを拒む登場人物は生きるのがヘタとすら思える。妥協した方が楽じゃないかと言いたくなる場面が相次ぐが、楽になる代わりにもっと後悔するかもとの恐怖から逃げられない姿は哀れみすら感じてしまう。2026/07/09

starbro

458
凪良 ゆうは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。第175回直木賞候補作第五弾(5/5)コンプリートです。本書は、令和の婚姻譚連作短編集、今の結婚に関する世相を反映させた力作でした。よって予想はステイですが、 https://bookmeter.com/communities/337840/topics/28079/comments/3130014 今回突出した作品がないため、受賞作なしもありです。 https://www.kodansha.co.jp/book/products/00004250142026/07/07

菅原孝標女@ナイスありがとうございます

323
『結婚しても勝負は終わらない。わたしたちは、一体あといくつハードルを飛び越えなければならないのか。』『結婚はエンジンが二馬力になると同時に、トラブルも倍に増えるシステムだ。』が既婚者として刺さりすぎたのだけれど、そもそもこの作品って、なんとなく結婚したいな〜しなきゃいけないのかな〜って思ってる人間にとって刺さりすぎそう。短編集なので読みやすいし読書苦手な方でもどれか一編でも読んでみてほしい。さすが直木賞候補作といったところ。2026/08/01

R

321
様々なパターンのカップルを描いた恋愛小説のような人間賛歌。現代社会や世相のやまれぬ部分への強い反発も描きながら、そこまでではないという人との間のバランスが崩れてしまう様が身に覚えがあるような気がした。愛というものが、そもそも何かとも考えつつ、でも自分の思想と相容れないということがままあって、そこに破綻したり、乗り越えたり、うまく融合できたりという生き方が描かれていて興味深かった。考え方という多様性が絡み合っている世界が描かれていてうまいと思った。2026/07/11

hiace9000

239
現代の日本で「結婚」という高いハードルを越える困難さと、その先に待つかもしれない生きづらさを鮮烈に描く連作短編集。作中では、積年の恨み辛みとも言える女性の立場への不満や、同様の苦悩を抱える男性の目線が交錯する。緩やかにリンクする五つの物語が炙り出すのは、多面的で一筋縄ではいかない愛や恋のカタチ。言うまでもないが、結婚とは決して幸せだけを享受するものではない。ままならぬ人生の苦みや渋みといった「生きていくことの五味」を、凪良ゆうが卓越した筆致で極上のエンターテインメントへと昇華させた、深く胸に刺さる傑作。2026/06/15

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