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内容説明
日本の政権党の「裏金」問題を始めとするさまざまな腐敗と不正。トランプ前大統領など世界中での「ポピュリスト」の跋扈、旧社会主義諸国および中国など権威主義国家の台頭・・・近年の世界の政治状況は、「政治」という営みについての従来の常識を揺るがしかねない事象に満ち満ちています。逆に言えば、そういう時代であるからこそ、「正しい」政治のあり方について今一度あらためて、その根本から考えてみる必要があるのではないでしょうか。
そこで本書では、西洋の政治学の基礎を作ったとされるアリストテレスに始まって、様々な思想家達の議論の跡をたどり、そもそも「政治」とはどのような営みとされてきたのかを再度確認することを通して、政治の本質を明らかにしてゆきます。そしてその上で、現代においてどうすれば「正しい」政治、「よりよい」政治は実現可能となるのか、その条件を探ります。
アリストテレスは「人間とは政治的動物である」と言いました。つまり人間にとって「政治」とは、その存在の根本をなす重要な営みの1つだということです。「政治」を抜きにして人間存在はありえない。本書はそのような人間の根本の営みとしての「政治」について知る恰好の1冊であるとともに、平易な政治思想史の教科書としても最適です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
どら猫さとっち
15
政治は何のためにあるの?私たちは政治とどう向き合って考えて、行動するの?そもそも政治って何なの?そんな想いがあちこちで接して感じられる。そんなとき、本書はいい手がかりになるだろう。分断と暴力の世界のなかで、私たちが考えなければならないこと、政治は私たちのなかにあるもの。それを気付かされる一冊。本書が政治について語ることは、意外と身近にあるかもしれない。2026/06/06
めい
4
昨今の世の中のひどさに絶望し政治にいい加減にしろよと思うことしきりなんだけど、宇野さんが書かれている「未来への信頼」はとてもいい言葉だと思っていて……捨てたくないよな……。『未来をはじめる』も読み直す。2026/06/27
Rick‘s cafe
2
政策や制度などのソフト面ではなく、「政治」そのもののこれまでの歩みとこれからの「政治」のあるべき姿を、古今東西の政治思想を手がかりに探っていく。保守と革新、理想主義と現実主義、資本主義か社会主義か、西洋か非西洋か、敵対か融和か、様々な二項対立の中で政治は、20世紀の危機の時代を経て両極を失った。もはや民主主義でありながら、政治は民衆の手を離れ(手を離し)、遠い存在になっている。政治とは何か、ここからどう考えて、何を変えていくのか、政治2.0を探るための前提となる準備段階がこの一冊にまとめられている。2026/06/28
口先男爵
1
人間のために政治があります2026/06/21
Oga
1
ハンナアーレントとカールシュミットの対比で、両方の考え方のバランスの大事さを感じる。複雑性と向き合って試行錯誤する力が求められていると感じた。2026/06/20
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