講談社現代新書<br> 政治とは何か

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講談社現代新書
政治とは何か

  • 著者名:宇野重規【著】
  • 価格 ¥1,210(本体¥1,100)
  • 講談社(2026/05発売)
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  • ISBN:9784065374856

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内容説明

日本の政権党の「裏金」問題を始めとするさまざまな腐敗と不正。トランプ前大統領など世界中での「ポピュリスト」の跋扈、旧社会主義諸国および中国など権威主義国家の台頭・・・近年の世界の政治状況は、「政治」という営みについての従来の常識を揺るがしかねない事象に満ち満ちています。逆に言えば、そういう時代であるからこそ、「正しい」政治のあり方について今一度あらためて、その根本から考えてみる必要があるのではないでしょうか。
そこで本書では、西洋の政治学の基礎を作ったとされるアリストテレスに始まって、様々な思想家達の議論の跡をたどり、そもそも「政治」とはどのような営みとされてきたのかを再度確認することを通して、政治の本質を明らかにしてゆきます。そしてその上で、現代においてどうすれば「正しい」政治、「よりよい」政治は実現可能となるのか、その条件を探ります。
アリストテレスは「人間とは政治的動物である」と言いました。つまり人間にとって「政治」とは、その存在の根本をなす重要な営みの1つだということです。「政治」を抜きにして人間存在はありえない。本書はそのような人間の根本の営みとしての「政治」について知る恰好の1冊であるとともに、平易な政治思想史の教科書としても最適です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

136
アレントやシュミット、ウェーバーらの政治学の古典を引用し、国家を導く理想の政治家とは何かを追求する。しかし都会の住人と異なり、ろくな産業もない過疎の田舎に住む親戚は政治家が引っ張ってくる予算や企業がなければ生きていけない。本書の趣旨からすれば低レベルな政治屋だろうが、そんな政治家を求める大衆は誤っていると断言できるのか。加えてSNSの発展で選挙の基準自体が揺らいでいる現状で、佐々木毅氏が政治学者でありながら選挙改革の実務に携わった経緯を紹介するのも、理想を実現するリアルの必要性を認識しているからと思える。2026/08/06

うえぽん

45
政治哲学の専門家が、政治、政党、政治家とは何かとの基本的な問いに答えつつ、危機の時代における政治の目的を反芻した書。複数性の共存をはかる知恵の技術だとする古代ギリシア以来の政治観は相対化されつつも基本に置く。社会の多元性を正面から認めつつ、共通善を巡る対話と実践により、社会の解体を防ぎ統合するための政党制を模索する。個人主義への縮退を防ぎ、グローバルな抽象的権力に対抗し、人々の間に共通感覚を回復させるための政治2.0を目指すべきとする。紐帯装置としてのアソシエーションや地方自治に着目する理由も理解できる。2026/09/17

こばまり

37
「政党」や「政治家」にうっすらとした不信感を抱いて当然、何故ならという話に腹落ち。まるで講義を受けているように楽しいと思ったら、本書は編集者たちとの勉強会の書き起こしに端を発した由。全てを書き改めたとのことだが、その風合い、手触りは残るものだと。2026/09/01

おせきはん

29
政治、政党、そして政治家について、政治学の文献をもとに解説されています。それぞれの利害や考えに違いがあること自体は当然のことだと思いますが、対話を通じて相互の違いを調整し、よりよい社会を目指して協力していくことの大切さを改めて実感しました。2026/08/29

どら猫さとっち

20
政治は何のためにあるの?私たちは政治とどう向き合って考えて、行動するの?そもそも政治って何なの?そんな想いがあちこちで接して感じられる。そんなとき、本書はいい手がかりになるだろう。分断と暴力の世界のなかで、私たちが考えなければならないこと、政治は私たちのなかにあるもの。それを気付かされる一冊。本書が政治について語ることは、意外と身近にあるかもしれない。2026/06/06

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