幕末下級武士の「柏崎日記」 - 藩校立教館・生田万事件・柏崎陣屋

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幕末下級武士の「柏崎日記」 - 藩校立教館・生田万事件・柏崎陣屋

  • 著者名:小林宏
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  • 吉川弘文館(2026/05発売)
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  • ISBN:9784642043793

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内容説明

桑名藩の武士で越後領柏崎陣屋に赴任した渡部勝之助は、日々の業務や私生活に関する詳細な日記を遺した。天保10年から嘉永元年までの約9年にわたる「柏崎日記」を、養父平太夫の「桑名日記」と併せて読み解き、藩校立教館の学問と教育、生田万(いくたよろず)事件が起きた要因と思想的背景、柏崎陣屋の組織と権能、職務などを分析。それら相互の関連性も考察する。

目次

例言

第一部 藩校立教館の学問と教育
 第一章 白河藩立教館初代教授 本田東陵について―「治地略考」「北越官舎学矩」のことなど―
  はしがき
  一 本田東陵と立教館の創設
  二 本田東陵の学問(その一)
  三 本田東陵の学問(その二)
  むすび―東陵の学問観―
  附録「治地略考」(抄)
 第二章 白河藩儒 本田東陵の訴訟観―「律令要略」との関係を中心に―
  はしがき
  一 「律令要略」と「治地略考」
  二 本田東陵の訴訟観―「本理」を求める裁判―
  三 松平定信の訴訟観―「邪正」を糺す裁判―
  むすび―定信と東陵―
 第三章 桑名藩柏崎学問所の教育について―「柏崎日記」による考察―
  はしがき
  一 渡部勝之助の修学
  二 渡部勝之助の職務
  三 渡部勝之助の事績
  四 渡部勝之助の信条―むすびに代えて―

第二部 生田万事件と「柏崎日記」
 第一章 柏崎騒動管見―「生田万の落し文」によせて―
  はしがき
  一 落し文の伝本とその内容
  二 落し文の信憑性
  三 落し文のレトリック(一)―正当化の為の二つの根拠―
  四 落し文のレトリック(二)―松平定信の政策―
  五 落し文のレトリック(三)―「国本論」をめぐって―
  六 落し文のレトリック(四)―生田万と松平定信―
  むすび
 第二章 生田万小見―決断と行動の思想的背景について―
  はしがき
  一 生田万の政治観
  二 生田万の死生観
  三 生田万の人間観
  むすび
 第三章 生田万事件の裁判をめぐる一構想
  はしがき
  一 生田事件の裁判管轄
  二 生田事件の裁判手続
  三 生田事件の裁判の意義
  四 生田事件の裁判の影響
  むすび―生田事件の真因―
 第四章 桑名藩柏崎陣屋における饗応と賄賂―生田万事件発生の素因―
  はしがき
  一 柏崎陣屋の概要
  二 陣屋詰役人の饗応
  三 陣屋詰役人の生活
  四 陣屋詰役人の蓄財と収賄(その一)
  五 陣屋詰役人の蓄財と収賄(その二)
  六 饗応に関する陣屋内の対応
  七 生田万事件発生の素因
  八 渡部勝之助と生田万事件―むすびに代えて―

第三部 桑名藩柏崎陣屋と「柏崎日記」
 第一章 桑名藩柏崎陣屋の統治構造
  はしがき
  一 柏崎陣屋の概要
  二 陣屋詰役人の構成
  三 陣屋の行政機関としての権能(その一)―郡代の職責―
  四 陣屋の行政機関としての権能(その二)―御役所と代官所との関係―
  五 天保十年前後の人事異動
  むすび
 第二章 桑名藩柏崎陣屋の統治構造(続)
  はしがき
  一 代官所公事方の職務
  二 勘定人公事方掛の職務
  三 柏崎陣屋の刑罰体系と郡代の手限仕置権
  四 勘定人公事方掛の職務の変質
  むすび
 第三章 浪人亀吉一件の 末―裁判役人の苦衷―
  はしがき
  一 浪人亀吉一件の概要 
  二 浪人亀吉一件の問題点
  三 裁判役人としての渡部勝之助の苦衷
  四 裁判役人としての渡部勝之助の信条―むすびに代えて―
 第四章 子供が裁判を覗き見る情景―桑名藩下級武士の「柏崎日記」から―
  一 問題の提起
  二 建物配置の構造
  三 勘定人の勤務制
  四 公事方業務の性質
  五 公事方業務の変質
  むすび

あとがき
収載論文成稿一覧

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