内容説明
わが子が性別違和を訴えた。
見た目はボブカットの女の子である。
それがいきなり学ランを着て学校に行くということに、私の意識は追いつかなかった。
17歳で乳房を切除。
自分だけが異質であると思い悩み、パニック症を発症した。
居場所を失い、すべてを投げ出そうとしたこともあった。
その時、親と子は何を考えていたのか。
互いの思いを答え合わせのように綴り合い、実子が自分らしさを取り戻すまでの23年間を描いた渾身のルポルタージュ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
T
11
性別違和の当事者で、性別違和の研究者としての感想です。親御さんの手記はあまり見かけたことがなく、更に医師ということで貴重な印象です。医師の人脈などが性別違和等の苦悩の解決に活かされるのですが、もがくように進む…。自身も当事者なので光さんの言葉は懐かしいなと思いながら、自分とは違う部分にも思いを馳せたり。少し疑問なのは、ご両親は非常に手を尽くしているのに、ジェンダークリニックやLGBT支援団体が登場せず、ずっと家庭内で独自対処していたことでした。まるであるあるの解決策を避けているみたいで不思議でした。2026/06/11
ちい
5
学年に1人くらいはいた。セーラームーン好きの男子、自分の事を俺と呼び、股を広げてガハハと笑う女子高生(女子から告白される)。個性的だなくらいにしか思っていなかったが、当事者にとっては非常に苦しいことだったのか。今はLGBTQへの理解が進みつつあるのか、小中学校のプール開き前には、特別な配慮が必要かのアンケートがあり、封をして提出する。この著者のお子さんがラッキーだったのは、ご両親がとても理解があったこと、100%いつも味方でいてくれたこと。決して諦めない姿には勇気を貰えた。これはぜひ学校図書に置くべき本。2026/06/22
めぐねい
5
性同一障害という言葉は今は性別違和と言う言い方に変わっているそうですね。確かにこの方がしっくり来ます。自分の性に納得いかない人がいることはわかります。が、それが自分の子供だったときに、理解を示すことができるのでしょうか。この本は親の愛の深さを感じずにはいられませんでした。自分達は子供の味方と口では言えても行動で示すのは大変だと思います。本自体は2日で読めますが実際は23年間ですからね。普通は、と言ってしまったことも何度もあるのではないでしょうか。光さんの手記を読み、まだまだ世の中は未熟なのだと思いました。2026/05/24




