ラストアイランド 北センチネル島:なぜ外界との接触を拒み続けるのか

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ラストアイランド 北センチネル島:なぜ外界との接触を拒み続けるのか

  • 著者名:アダム・グッドハート【著】/笠井亮平【訳】
  • 価格 ¥2,376(本体¥2,160)
  • 白水社(2026/05発売)
  • 澄みわたる秋空!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~11/8)
  • ポイント 630pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784560025871

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内容説明

「最果ての島」からの問い

インド洋東部、インド領アンダマン諸島の孤島・北センチネル島。世田谷区ほどの広さのこの小島に暮らす人びとは長年、外界との接触を拒み続けてきた。しかし2018年、若いアメリカ人宣教師が上陸を試みて島民に殺害される事件が発生。国際的に報道されたことで、現代にも「未知」が存在することに世界は驚愕したのだった。
本書は、事件の20年前に偶然この島の存在を知った著者が、これまで可視化されることのなかった島民の実態に迫ろうと、長期にわたり取材・調査し続けてきた記録である。現地訪問の体験や、限定的とはいえ島民と接触した人類学者の証言、周辺諸島の事例を手がかりに、接近と拒絶の歴史を丹念にたどる。
「つながる」ことが是とされる現代社会において、彼らが「つながらない」ことを今日まで続けられたのはなぜなのか。そして、外部の人間は「文明」の名のもとに彼らをどうとらえてきたのか。北センチネル島とそこに暮らす人びとの姿から浮かび上がるのは、結局のところ、人間とはどのような存在なのかという根源的な問いである。
「最果ての島」から、文明と人間の在り方を見つめ直す傑作ノンフィクション。

[目次]
第I部 祝福されし島々
第II部 一回目の旅 一九九八年
第III部 二回目の旅 一八五七─一九〇〇年
第IV部 三回目の旅 二〇二〇年
 情報源と補遺/謝辞/訳者あとがき/写真・図版クレジット

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

148
上陸した福音派の宣教師が殺された8年前の事件で、世界は北センチネル島を知った。外界との接触を拒む少数民族の住む孤島が21世紀に存在するとは、当時の自分もニュースを聞きながら信じられなかった。そんな島に関する初のまとまった記録である本書によれば、欧米各国が領有した島の住人は殺されるか病気で絶滅するのが普通だったが、英領植民地時代から戦時中の日本占領期を経てインド独立後も一貫して無視されたためらしい。AI発展が話題になる今日、あまりの落差に信じられない思いだ。高野秀行さんでも、この島を探検するのは無理だろう。2026/06/10

TATA

26
アンダマン海にあるインド領、北センチネル島。まだ未開の部族がする島っていうのがこの地球にあったんだと驚く。ただ、本書はその島への潜入レポートとかではなくて、遠目に眺めながら過去の島を巡る出来事を述べていく内容。なぜ外界との接触を拒み続けるのか、という問いに対しては、インド政府が近づかせないようにしているからということなんですね。2026/06/22

rokoroko

23
現代、こんな島があるのか。接触できずなんかもやもやした終わり方だけど、小さな島で人口も減って住民も少なくなるからそっとしておけば良いのでは?映画「ちいかわ」思い出した。静かに暮らしていたのに悪魔のように住民食べちゃうセイレーン。私たちはそのセイレーンのように怖い存在だよね2026/08/20

yutaro13

23
現代においても外界を拒絶する「未開」の島・北センチネル島がテーマ。2018年に違法上陸した米国人宣教師が殺害された事件で一躍有名に。著者自身は1998年に島へかなり接近した経験を持ち、その緊迫した体験が語られる。本書は北センチネルだけでなく、ジャラワ族やオンゲ族などアンダマン諸島の先住民たちが、文明とどのような距離を保ってきたのかを描いていて興味深い。大英帝国時代の流刑地としての歴史や行政官ポートマンの数奇な生涯なども読みどころ。観光リゾート化が進む現在のアンダマン諸島との対比も印象に残った。2026/06/26

kuukazoo

18
北センチネル島はベンガル湾の中ほどアンダマン諸島の外れの孤島。その島の住民は外の人間との接触を拒み上陸しようものなら矢を射かけ追い払う。2018年に布教に来た福音派の若者が島民に殺されたりもした(知らなかった)。本書ではそんな北センチネル島含むアンダマン諸島の先住民と外部との関わりの過去(英領インド時代は流刑地だった)と現在を描く。先住民にとって外界との接触は基本ろくなことなさすぎなのに(特に感染症)そのへん想像せずに自身の勝手なファンタジーを押し付けてしまうのが今も昔も「文明」側のアカンとこやと思う。2026/07/29

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