ラストアイランド 北センチネル島:なぜ外界との接触を拒み続けるのか

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ラストアイランド 北センチネル島:なぜ外界との接触を拒み続けるのか

  • ISBN:9784560025871

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内容説明

「最果ての島」からの問い

インド洋東部、インド領アンダマン諸島の孤島・北センチネル島。世田谷区ほどの広さのこの小島に暮らす人びとは長年、外界との接触を拒み続けてきた。しかし2018年、若いアメリカ人宣教師が上陸を試みて島民に殺害される事件が発生。国際的に報道されたことで、現代にも「未知」が存在することに世界は驚愕したのだった。
本書は、事件の20年前に偶然この島の存在を知った著者が、これまで可視化されることのなかった島民の実態に迫ろうと、長期にわたり取材・調査し続けてきた記録である。現地訪問の体験や、限定的とはいえ島民と接触した人類学者の証言、周辺諸島の事例を手がかりに、接近と拒絶の歴史を丹念にたどる。
「つながる」ことが是とされる現代社会において、彼らが「つながらない」ことを今日まで続けられたのはなぜなのか。そして、外部の人間は「文明」の名のもとに彼らをどうとらえてきたのか。北センチネル島とそこに暮らす人びとの姿から浮かび上がるのは、結局のところ、人間とはどのような存在なのかという根源的な問いである。
「最果ての島」から、文明と人間の在り方を見つめ直す傑作ノンフィクション。

[目次]
第I部 祝福されし島々
第II部 一回目の旅 一九九八年
第III部 二回目の旅 一八五七─一九〇〇年
第IV部 三回目の旅 二〇二〇年
 情報源と補遺/謝辞/訳者あとがき/写真・図版クレジット

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

139
上陸した福音派の宣教師が殺された8年前の事件で、世界は北センチネル島を知った。外界との接触を拒む少数民族の住む孤島が21世紀に存在するとは、当時の自分もニュースを聞きながら信じられなかった。そんな島に関する初のまとまった記録である本書によれば、欧米各国が領有した島の住人は殺されるか病気で絶滅するのが普通だったが、英領植民地時代から戦時中の日本占領期を経てインド独立後も一貫して無視されたためらしい。AI発展が話題になる今日、あまりの落差に信じられない思いだ。高野秀行さんでも、この島を探検するのは無理だろう。2026/06/10

黒猫堂▽・w・▽

1
アダム・グッドハート/笠井亮平訳「ラストアイランド 北センチネル島 なぜ外界との接触を拒み続けるのか」読了。かつて周囲にも同じような状況の少数民族が存在したもののやがて外界との継続的な関係を結ばざるを得なくなる様子が説明される。北センチネル島自体も実は何度か外部との接触があって…2026/06/23

Yosuke Hosomi

1
「未接触部族」の島として知られているインド領北センチネル島。米歴史学者が、英国のインド植民地政策を軸に、周辺の島々も含めた先住民をめぐる探訪者たちの記録を掘り起こし、実像を描こうとする試み。ネット上の情報と比べると、接触機会は多くあったように思えた。2026/05/02

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