内容説明
絡み合う危機の中で多様な存在が共に生き残る未来を創造するために、私たちはどうすればよいか。新しい教育のあり方を考える。
・ポストヒューマニズム、ニューマテリアリズムといった思想潮流から、人新世という新しい問題系にふさわしい新たな教育論を提示。
・知識は「所有するもの」から「借りるもの」、そして「共につくるもの」へと移り変わる。
・エーリッヒ・ケストナー『飛ぶ教室』、メアリー・ノートン『小人の冒険』といった児童文学を読み解きながら、新しい教育の可能性を見出す試み。
近年の思想潮流から児童文学を読み解きながら、不確実性の高まる人新世を生き抜くための新しい教育のあり方を提示する、気鋭の教育学者による注目作。
子どもの学びを、「個人による知識の所有」から、人・環境・物と絡み合うなかでともに知識を生み出していく営みとして捉え直す。
目次
はじめに ──新しい教育論に向けた視座
Ⅰ 「個人主義」から「反-個人主義」へ
1 絡み合う人間のエージェンシー ──反-個人主義への転回
2 エコシステムのなかで学ぶ子どもたち ──媒介されたエージェンシー
3 出来事と再帰性 ──構造に埋め込まれたエージェンシー
4 トラブルの重要性 ──構造の変革
5 子どもたちの異なる声 ──授業の即興性
6 子どもの未来をひらく ──「旅」のモデルの教育
Ⅱ エージェンシーを拡張する
7 人間中心主義から離れる ──ニューマテリアリズム
8 滅びゆく地球との共生 ──人新世の思考法
9 学習における創造 ──エージェンシーのダンス
10 「借り」のイメージによる学習 ──コンヴィヴィアリティ
Ⅲ 「所有」から「借り」へ
11 「借り」の学習における子ども ──ポストヒューマニズム
12 「借り」の学習論 ──アンラーニング
13 「借り」の学習の見とり ──生成変化
14 「借り」の学習のプラン ──内在の平面
15 共(コモン)をひらく教育 ──アッサンブラージュ
おわりに
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