内容説明
深刻化する医薬品不足、経営難と求人難で相次ぐ診療科の閉鎖、急増する病院の倒産――いま、日本の病院診療を取りまく状況はかつてないほど危機的だ。それでも希望はある、と著者は言う。それが「医療ツーリズム」だ。なぜ外国人患者の医療インバウンドが日本の医療を救うのか? 患者の周囲に見え隠れするブローカーとは? 世界に知られた健康保険制度は大丈夫なのか? 国際診療の現場から現役医師が鋭く問う!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おせきはん
27
医療ツーリズムが想定していない形で、日本の医療機関を受診するために来日する外国人患者が少なくない現実を知りました。日本の医療機関が評価されていること自体は、よいことかもしれませんが、外国人患者の受け入れを医療機関や地域経済の活性化につなげるため、実態を把握したうえでビザ制度等を見直していく必要があることを理解できました。2026/05/24
コブタ
3
日本の国民皆保険制度の盲点を突き、長年に渡って払い続けている日本国民の保険料で高額治療を受ける海外から入国する患者。韓国では法の改正で保険の黒字化を図った。日本も一度は国会で問題になっているのに、国民健康保険のみの患者調査での数字で微々たるものと回答。企業に入社し組合健保員となり治療を受けすぐに退社、帰国する海外人等々。医療ツーリズムで自由診療料金を支払い高額治療を受けてもらいたい。2026/06/27
文明
3
極めて良い本。在留資格等を悪用する中国人や怪しいブローカーなどが国民皆保険を傷つけている点については、直ちに手当てが必要である。日本の医療水準の高さを考えれば、日本は医療ツーリズムを積極活用することにより、質の高い国民皆保険制度を維持する余地があるというのもその通りである。外国人と医療の問題を取り上げれば直ちに排外主義あるいは左翼というレッテル貼りがなされるなかで、地に足のついた考察を深めている点を高く評価したい。2026/06/01




