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内容説明
「関ヶ原の無念、今こそはらす!」――。四国の覇者・長宗我部元親の四男、長宗我部盛親。長兄が戦死し二人の兄を差し置いて土佐二十二万石の跡継ぎとなった盛親は、父と共に朝鮮出兵などに参加、合戦の経験を積む。そんな中、父・元親が死去、翌年に関ヶ原の戦いがおこる。西軍に組することとなった盛親は、六千五百の軍勢を率いて出陣する。しかし前方に布陣した吉川勢の裏切りで、十分な戦闘を行うことなく敗走、さらに戦後処理によって、一介の浪人に貶められてしまう。ところが不遇をかこつ彼に、ひとりの密使がある要請を告げにくる。「東西手切れの場合、ぜひ大坂城に入城してもらいたい」。要請を受けた盛親のもとに次々と駆けつける土佐の旧臣たち。こうして多くの男たちの野望をのせて、戦国最後の戦いの幕があがるのだった。たった一度の敗戦ですべてを失った男が、己のプライドを賭けて大坂の陣に挑む歴史人物小説。文庫書き下ろし。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
MIKETOM
6
超絶不運の人。父の死により土佐の君主の地位を継いだのがなんと1599年。内政も外交も固まらないうちに翌年関ケ原。家康に内通の使者を送るも西軍に阻まれ家康まで届かず。関ケ原では、何を思ったか戦場を見下ろす山の反対斜面に布陣→戦況が全くわからず。山頂には裏切り者の毛利がいて身動きがとれず。結局、戦闘行為を全くしないままに敗走→領地を失う。超絶不運&オマヌケだね。大阪夏の陣では藤堂高虎軍に対して圧勝しせめてもの鬱憤晴らしは出来たが、汚名返上まで出来たかどうかは微妙。結論、あのタイミングで死んだ元親が悪い。2023/08/31
maito/まいと
4
司馬遼太郎の小説を読んでも、この人物はもう少し生まれる時期が変わっていたなら・・・と思わずにはいられない。四国の雄・元親の子として生まれながら、数多の悲劇の中で家督を継ぎ、そして何もせずに領地を失い、最後の最後で華々しい戦を繰り広げる・・・フィクションでこんな展開作ろうと思っても、できすぎすぎて作れないわ(涙)盛親のような、己の生きる場所を失ってしまった漢たちが、当時の日本にはあふれていたんだろう、そんな切ない事実も忘れてはいけないのだと思う。2009/05/15
BIN
1
四国の覇者、長宗我部元親の後継者である長宗我部盛親を描いた作品。関が原の戦いでは戦に参戦もできずに、結局内蔵助のせいで領地没収されるという悲しい武将。最後は武士として華々しく散れて満足に行けたんだろうなあと思う。元親は晩年耄碌したのかと思っていたが、後継者の選択は間違ってなかったな。2014/01/30
ビタミン
1
★★★☆☆2010/01/01
ura2wa
0
運はものすごく大事だ。そして、チャンスを逃さずに決断することもすごい大事。2012/09/30
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