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内容説明
健康リスク、学力への影響、自殺との関わりまで──「早起き」が子どもを追いつめる
健康的な生活習慣と信じられてきた「早起き」。しかしそれは、子どもにとって何のメリットもないどころか、学力や心身の健康に深刻な影響を及ぼしている可能性がある。その背景にあるのが、思春期特有の体内時計だ。
なぜ子どもは夜に早寝ができず、朝に早起きができないのか。「早起き」を強いることで、何が奪われているのか。世界の最新研究に基づき、その理由とリスクを明らかにしながら、子どもの知能と健康を守り、力を最大限に引き出すための方法を示す。
【内容】
第一章 日本の子どもの睡眠時間は世界最低レベル
第二章 知っておくべき「眠り」と知能の深い関係
第三章 医学的に考える「早寝早起き」の理不尽さ
第四章 「概日リズム」が睡眠のカギを握る
第五章 病気としての「朝起きられない」
第六章 どうすれば子どもは早く眠るのか
第七章 子どもの睡眠を守る社会をつくるために
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
26
健康的な生活習慣の象徴とされてきた「早起き」。その理由とリスクを明らかにしながら、子どもの知能と健康を守り、力を最大限に引き出す方法を示す1冊。思春期特有の体内時計により、夜に早く眠れず朝に起きられないのは生物学的な必然なのに、社会のリズムがそれを無視して早い学校始業時間となっている現実を浮き彫りにしていて、睡眠不足が学力低下だけでなくうつ・自殺リスクの上昇とも深く関わる点を挙げ、現実的な睡眠衛生の工夫や、社会全体で子どもの睡眠を守る提言もあって、どう対処すべきなのかを知っておくことは必要だと感じました。2026/05/06
haruka
24
小中高生の自殺者数は増加の一途。SNSや親のあり方がやり玉に上げられるけど、そもそも睡眠が足りていないのでは?早寝早起きを善とする社会が間違っているのでは??と。もうこれは夜型人間として心から共感してしまった。 思春期の脳は夜型になる。狩猟時代に親の目を盗んで恋を育む必要があったから…なんてロマンのある説もあったり。自然の摂理としてどうしても早く眠れないのだ。 目覚ましが必要な時点で眠りは足りていない。朝練なんてダメ絶対! 始業を遅めるだけで成績が上がり体調が良くなるというのが、世界で常識になりつつある。2026/05/16
藤井宏
12
日本の子供の睡眠時間は、海外と比べ(あくまで紹介されている国との比較ですが)著しく短いとのこと。心や体の成長にとってもう少し睡眠時間をとる必要がある。始業時間を遅らせることでパフォーマンスが上がると(朝練はもっての他と)。大人では働き方改革が進んでいるのに、子供は習い事などで過密スケジュールになっている。十分な回復時間のためのインターバルが必要ではないかとのこと。2026/04/26
ソーシャ
9
睡眠医学の専門家の著者が子どもの睡眠医学についてのエビデンスをもとに、早起きの奨励が子どもの睡眠時間を奪っている現状についての問題提起を行った本。概日リズムやメラトニンについての基礎知識がわかりやすく解説されているのと、現実的な睡眠衛生指導の内容についても書いてあるのがありがたい一冊です。(起立性調節障害概念の批判は言いすぎな気がしますが)なお、専門書ではないので薬物療法については書かれていません。わたし自身も夜型なので著者の提言が社会で実現してほしいと願っています。(わたしには始業時間が早すぎる)2026/04/11
luckyair
5
早起きは美徳という日本社会では当たり前とされる価値観に疑問を投げかける本だった。アメリカなどでは始業時間を遅くする州も出てきており、削減されたはずの学習にも好影響が出ている。早起きによるメリットはそれを支える体力が伴わなければ意味は薄いように思う。睡眠は人生の大部分を占めるからこそ、みんなが言っているから正しいと安易に迎合しないようにしたい。自分も含め、子どもに合ったリズムで過ごせるような科学的な環境を大人が整えられるといいと感じた。子どもの頃は午後から調子がよくなったのを思い出した。★★★2026/06/17




