内容説明
利発だが酷い痘痕の姉ふゆ。逆上せ癖で縹緻よしの妹りよ。幼くして父を亡くし、ふゆは手習師匠の手伝いに、りよは船宿の下女奉公に出された。師匠の養子で禍々しいほどに歪んだ性癖をもつ宗三郎から手籠めにされたふゆは懐妊するが、現人神と崇められる女医者と出逢い、彼女の人生は大きく変わっていく。自我に目覚めた主人公が、女の生と向き合う、時代小説の新しい扉!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
158
朝倉 かすみ、5作目です。本書は、異色の時代小説、「けんぐゎい」が圏外だとは思いませんでした。特殊技能があれば、何時の時代も生きていける。 https://books.kobunsha.com/book/b10168379.html2026/05/30
さてさて
128
『おまえは、一生、外側にいるしかないんだ。わたしらの側には入れない』。宗三郎に言われた言葉を一生涯忘れずに力強く生きて行くふゆ。この作品には『け、ん、ぐゎ、い』=『圏外』という言葉を自分の中でプラスに変えて生きるひとりの女性、ふゆの物語が描かれていました。今とは全く異なるキョーレツな価値観が前提設定となるこの作品。そんな時代をひたむきに生きるふゆの姿に魅せられるこの作品。“書きたい、書きたい”という思いの先に朝倉さんが渾身の筆致で描かれた”時代小説”。朝倉さんの思いがひしひしと伝わる素晴らしい作品でした。2026/04/22
いつでも母さん
121
タイトル装画がインパクトありすぎで・・あら、朝倉さん、こんな前面に押しの強いのも書くのねって感じ。意外っちゃ意外だったが、「」や〈〉カタカナ混じりの文章がちょっとだけ読みにくい(当方比)朝倉さんのもの凄いエネルギーにどこに進むのかとドキドキした。落ち着く先に驚きはなかったが、女は強いを突き付けてきた。圏外か・・私も誰かから見たらどこかは圏外なのだろうなとつぶやいてみたりして。だって装画が私に問うているんだもの(汗)【第175回直木賞候補作品】2026/06/11
信兵衛
16
男社会に対する女たちの逆襲劇を読む思いがしますが、この生々しさはとても忘れられそうにありません。2026/05/31
mitubatigril
14
紹介文に新しい時代小説とあったけどまさしくその言葉が一番しっくりくる作品だった。 最初は時代小説よりか昔話を読んでる感じがしたけどだんだん良い意味で裏切られてこの時代に考える事はしんどいのかとも考えてたら だからこその身の立て方に出会ってからは なるほどこうくるのねとまたもや良い裏切られ片をして しみじみ思ッてしまった。 すごい作品に出会ったなぁ😊2026/05/17




