フロイトの灯 ――現代精神分析入門

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フロイトの灯 ――現代精神分析入門

  • 著者名:西見奈子【著】
  • 価格 ¥2,563(本体¥2,330)
  • 筑摩書房(2026/04発売)
  • 梅雨を楽しむ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~6/14)
  • ポイント 690pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480843364

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内容説明

はじめに、トラウマがあった――。
精神分析の誕生とその後を、かつてない語りで。

「誘惑理論の放棄」を主題に、明晰かつ柔らかな筆致で、フロイトのトラウマ論を現代へと接続する。精神分析のイメージを刷新する、新たな入門書

「精神分析は性愛なしには語ることはできない。精神分析の成立からその核心である性愛を取り上げるという意味で、本書は精神分析の入門書である。けれども、ただフロイトの論を紹介したものでもない。
先に述べたとおり、フロイトとの一致と相違という2本の手綱が示す、進むべき道に沿って作られたものである。本書におけるフロイトとの相違というもうひとつの手綱は、女性という視点である。その意味では本書は精神分析における女性の問題を扱ったものでもある。」(「はじめに」より)

◎フロイトとの一致と、フロイトとの相違。本書は、まさにこうした二つの喜びに基づく思索を追い続けたものである。
◎フロイトはどこまでも生物学者であった、と私は思う。精神分析は人間に対する精緻な観察の積み重ねを基本とする学問であることも、それを裏付けている。
◎フロイトはケアする女性たちにいつも囲まれていた。……フロイトの灯りをともしていたのは彼女たちだった。

――――――
「「女性からの視点」がほとばしる激しさを感じた。あの偉大なフロイトが、人生の出発から終焉まで、どれほど周囲の女性たちのケアによって支えられてきたのかを初めて知る思いだった。」――信田さよ子
――――――

【目次】
はじめに
第1章 フロイト
第2章 ヒステリー
第3章 誘惑理論の放棄
第4章 エディプスコンプレックス
第5章 精神分析とケア
おわりに

目次

はじめに/第1章 フロイト/第2章 ヒステリー/第3章 誘惑理論の放棄/第4章 エディプスコンプレックス/第5章 精神分析とケア/おわりに/注/索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ソーシャ

8
語りかけるような筆致でフロイトの性的誘惑理論の成立やその放棄、その後の歴史に焦点を当てて綴った一冊。過去の分析家や患者の紹介を通して、現在のトラウマ臨床にも通じる問題についても具体的な例を挙げながら論じているあたり、著者の造詣の深さと確かな臨床経験が感じられる本でした。(精神分析の本は専門用語が多く硬くなりがちですが、ソフトな文体で読みやすく書かれているのもすごい)2026/04/04

かな

0
精神分析とフェミニズムはとかく食い合わせが悪いが、精神分析は第三派/ポストフェミニズムにつよく影響を与えてもいて…というボヤっとした認識のみがあった。本書では、フロイトの思想や人生を「ケアする女性」という視点から初学者にもわかりやすく語り直されていて、とても勉強になった。誘惑理論の放棄がトラウマの否定に繋がったという精神分析への歴史的批判はしかるべきだけど、SNS以降のフェミニズムの潮流に改めて「主体の欲望」を問い直す視点も必要なのではないかという感想を抱いた。2026/05/28

azu3

0
面白く、かつ読みやすくて一気に読んだ。最後の”誰がケアをしていたのかに気づく”というあたりは大変興味深かった。家庭内のみならず、社会とか国もそうだよね、と思う。精神分析に先入観があって毛嫌いしている人も、読んでみるといいね。2026/05/15

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