内容説明
ゴミ箱ロボットは、ゴミを拾いあつめようとするロボットです。でもアームがないので、自分ではゴミを拾えません。ただヨタヨタ歩きまわり、ゴミがあるとじっと見つめるーーそれだけ。このロボットがゴミを集めるには、どうしたらいいでしょうか?
また、こんなロボットもいます。子どもたちに昔話の「ももたろう」を語り聞かせようとしますが、ところどころで大事な言葉を忘れてしまうのです。「どんぶらこ、どんぶらこ、と、えーと、あれっ、なにが流れてきたんだっけ?」最後まで話しきるには、なにが必要でしょうか?
この本に出てくるのは、こんなふうに苦手なことや弱点が多いロボットばかりです。モジモジ、オドオド、モゾモゾ、キョロキョロと、どこか自分の行動に確信がもてないようす……。でもおもしろいことに、そんなロボットを目にすると、どこからか助けてあげようとする人が現れるのです。
いったいどうして人は弱いロボットを助けたくなるのでしょうか? そこを掘り下げていくと、そもそもわたしたち人間が普段どのようにふるまっているか、まわりの人とどのように関わっているか、ということが見えてきます。そして、「弱さ」が発揮する意外なチカラに気づくきっかけにもなるのです。
さあ、あなたも弱いロボットに出会ってみてください。なにを感じるでしょうか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Yemi
38
完璧なロボットより弱いということで人間らしくなる。言葉も行動も柔らかい方が身近に感じる。人は温かさを感じたいものです。少し曖昧な方が機械的な冷たさを感じにくくていいのかもしれません。忘れてしまったり間違えたりするロボットと言われても不思議な感じですが人間臭くて私は好きです。それにしても技術の進歩はすばらしい。ふわっとした感じでお話をしてくれるロボットがそばにあると寂しいときに癒されますね。2026/01/28
Natsuko
27
知らなかった、このシリーズは、実物の博士が本物のロボットを作っていたのか。ただ、作っているのは、高性能とは程遠い、不思議なロボット。強くないし、間違えるし、役に立つのか分からない。でも…この子達は、人間の持つ弱さや、だからこそ思いやる言わば人間らしさを思い出させてくれ、幸せって何かを考えさせるのが本業であるかのよう。なんか、いいこと知ったなあと思えた休日。2026/02/07
ほんわか・かめ
16
なんだか手助けしたくなるロボットたち。ロボットといえば無機質で人間の暮らしを快適するための完璧なもの、と思いがちだけど、この弱いロボットたちは人の助けを必要とする。完璧じゃないと気がすまないクレーマー気質の現代社会において、私たちのほうが試されることになるかもね。優しい世界。会ってみたい。〈2025.偕成社〉2026/01/31
るんるん
9
時間の節約にはならないけど、紹介されてるロボットと雑談みたいにおしゃべりしながら宿題したり相互に教え合ったら勉強好きになるんじゃないかな。できないことを相談し合うことや助けてもらう力は社会で生きる大事な要素であると製作者の願いが記されていたが、たしかにそうだと思う。社会でのつまづきはそういうことだったりするのだから。2026/01/11
かはほり
8
ロボットだって弱点があっても良い。ロボット工学の本なのだけど、まるで人の生き方に置き換えて考えさせられる本でもあるね。2026/01/30
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