モナリザの裏側

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モナリザの裏側

  • 著者名:一色さゆり【著】
  • 価格 ¥2,145(本体¥1,950)
  • 新潮社(2026/05発売)
  • 夏休みスタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~7/20)
  • ポイント 570pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784103568612

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内容説明

大好きな母親とルーヴル美術館を訪れた女性。かつてパリ留学中に出会ったという父と母の、ある絵にまつわる秘密を知ることに。バブル期の好景気のなか、NYに出張し、ゴッホ「医師ガシェの肖像」のオークションに携わることになったシングルマザーなど、名画に導かれ、自らの人生に向き合う人々を描く心温まる5篇の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

nyanco

29
一色さんの絵画をめぐる短編集5篇 「オスロで光の種をまく」道端に捨てられてソファーを見てから、家具や雑貨を扱う仕事を大切にしてきた彼は、自分もすぐに捨てられるのだ、と感じ、働くことが出来なくなり、退職。ムンクの絵と北欧の照明が気になりオスロに向かう彼。濡れそぼったソファーと自信を同一視してしまった冒頭の表現がとても良かった。「富士山のハンマープライス」タイトルが秀逸。金満家の日本人がゴッホの絵画を買う話、ラストに向かっての展開が面白かった。⇒続2026/06/26

aki

26
名画とそこに関わる人の人生が織りなされる5つの短編集。子供の頃から言いたいことが言えず、妻や職場の人たちと上手くいかなくなり心療内科に通う男が、ある作品をネットで見て衝動的にオスロに向かい大切なことに気づくムンクの叫びがモチーフになった「オスロで光の種をまく」。ゴッホの《医師ガジェの肖像》を落札したい缶詰会社の前会長と、そのアテンドをする女性とその息子のやり取りから贋作かもしれないのにどうしても落札したい理由を知る「富士山のハンマープライス」。本物かどうかより、その価値を決めるのはその人の心が決めるもの。2026/07/01

よっち

24
時代を超えて心を揺さぶり続ける美術品の尊さと儚さを優しく教えてくれる5篇の連作短編集。ムンクの『叫び』に救いを求めてオスロへと旅立った男。バブル期NYで史上最高額落札を目指す成金日本人資産家と贋作疑惑を知ったシングルマザー。ナチス政権下で印象派作品を守る大使館職員らの奮闘と運命。戦前の保守的な京都で女流画家の卵が抱える葛藤。モナリザの裏側に展示された両親の出会いと父の秘密。時代と国境を越えてアートが人々の人生に深く刻まれる瞬間が描かれていて、何が本物かは自分が見た人が決めればいいという言葉も印象的でした。2026/06/23

katsukatsu

21
様々に違う景色や時代を持つ絵画にまつわる短編5編です。まるで美術館の中にいるよう。オスロ「叫び」ムンク/現代、ミュンヘン「青い馬の塔」マルク/ナチスの時代、ニューヨーク「医師ガシェの肖像」ゴッホ/バブルの頃、京都「スミレの花束をつけたベルト・モリゾ」マネ/戦前、パリ「田園の奏楽」ティツィアーノ/少し未来。共通しているのは、伝えたい想いが、どの短編にもあふれているということでしょうか。中でも女性たちの想いが伝わってくる「千年のあこがれ」は胸を打ちました。人々の想いが心に響く短編集は、読み応えがありました。 2026/06/06

やまさん

14
オスロのムンク美術館、戦時中のベルリン、ニューヨークのオークション会場、祇園祭の千年の古都・京都、ルーブル美術館と時代と場所を超え、名画に導かれる人々を描いた一冊でした。物語中の知らない名画はネット検索していると美術館でのひと時を過ごした気分に慣れました。私自身も地元の県立美術館には度々足運びますが、文中の「芸術品は人の命よりも長い時間、この世にあり続ける」って言葉感じながら今後鑑賞していこうと思わされました。ベルリン舞台の「青い馬の塔」って1945年以降行方不明らしいが本書だと日本に存在するの?2026/07/11

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