内容説明
列強の侵略によって腐敗した清朝に対し,革命をめざして決起した太平軍。渦中に身を投じた若き英国海軍将校リンドレーの人間愛にあふれる記録の本邦初訳。太平天国の内幕をえぐる奇書。最終第4巻は,第21章から第26章まで。総索引を付す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
崩紫サロメ
17
最終巻。崩壊に向かう太平天国。妻の死、忠王との別れ、そして忠王に対しての自らの貢献が語られるが、自身の英雄化について訳者は19世紀の冒険家に共通する特徴であると指摘する。忠王の英明さ、忠誠無比に対し、その提言を撥ね付けた天王洪秀全に対し「高貴・狂信性・軽率」のすべてを含むと批判する。本書の結びの段階で忠王の処刑については知らされるが、不審なところが多いとし、最後は太平天国の再起を信じ、第2コリント4:8-9(四方から苦しめられても行き詰まらず、途方に暮れても失望せず……)で結ぶ。2021/09/24
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