内容説明
「失われた30年」の長い停滞が始まった頃――.1995年に文芸評論家・加藤典洋の「敗戦後論」が提起した論争を入り口に,戦後80年を経た今も未完の戦後責任問題,対米従属から抜け出せない「日本の袋小路」,「戦後」を論じる批評世界の「切断と接続」をめぐって言葉を交わす.混迷を深める諸問題に向き合うための真摯な対話.
目次
はじめに(伊達聖伸)
来たるべき「戦後」について(高橋哲哉)
戦後秩序を否定するアメリカ――日本の選択(三牧聖子)
距離の問題――あるいは戦争と批評(須藤輝彦)
クロストーク
あとがき
戦後八〇年も節目の年となるか(伊達聖伸)
Nil desperandum(高橋哲哉)
岐路に立つ日本の選択とは(三牧聖子)
文学の回路(須藤輝彦)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おおかみ
8
戦後80年という年を戦後50年+30年と捉え直す。1995年にあった、加藤典洋の「敗戦後論」を巡る議論がその結節点となる。このテーマに相応しい論客3人による加藤の評価、そしてその後の国内外の情勢について分析を加えたのが本書である。刊行は今年4月だが、ベースは昨年8月に開かれたシンポジウムであり、今となっては…と思う部分もある。わずか半年で世界は大きく変わったと思い返すと、もはや「戦後」がいつまで続くのかも不透明だが、30年前の議論にヒントを見出すという試みは有意義である。2026/04/30
ののまる
4
高市政権のなか、どうなる戦後論。2026/04/13
Go Extreme
1
1995年(戦後50年)=「戦後」の終わりと始まり⏳ 阪神大震災+オウム事件:安全神話崩壊=社会転換点💥 村山談話=過去の侵略反省⇔戦後補償問題の深刻化🤝 慰安婦問題:アジア女性基金+限界=歴史摩擦💔 沖縄暴行事件:日米地位協定不条理=基地問題起点軍 新自由主義:経済最優先=格差+労働不安定化📈 歴史修正主義噴出:「自虐史観」批判への反発📚 東日本大震災(2011):安全神話崩壊の再来☢️ 戦後80年(2025):記憶風化⇔1995年の再認識🔮 過去克服=持続可能な平和・共生社会への模索🌱2026/06/09




