内容説明
【推薦の声、続々!】
「これはフィクションではない。最高に面白いサイエンスの本だ。」
──今井むつみ(認知科学者、『言語の本質』著者)
「言語は化石に残らない。だからこそ、その起源をめぐる論考が推理のようで面白いのだ。」
──鈴木俊貴(動物言語学者、『僕には鳥の言葉がわかる』著者)
「今まで知らなかったことを教えてくれ、考えたこともなかった考えを刺激し、私の心を新しい方向へと駆り立てるような本が大好きだ。ヨハンソンの『The Dawn of Language』は、まさにそんな本である」
──リチャード・ドーキンス
私たちはなぜ言葉を話すのか? 「言語の起源」という人類最大の謎に魅せられた著者は、素粒子物理学者のキャリアを捨て、言語学の森へと入っていった。ハチの尻振りダンスは言語なのか。ナイチンゲールはどうして歌うのか。なぜ類人猿は言語を進化させなかったのか。さまざまな動物たちのコミュニケーションと比較しながら、言語の本質とは何かを一つひとつ確かめていく。言語学・古人類学・進化生物学・脳神経科学などいくつも学問分野の知見を織り合わせ、言語進化の謎について緻密で美しい文体で迫るポピュラーサイエンス。ドーキンスが絶賛したスウェーデンの言語学者、そのデビュー作にして代表作。
監訳・解説 今井むつみ
※カバー画像が異なる場合があります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
サアベドラ
28
「言語の起源」の謎に迫るポピュラーサイエンス。著者はスウェーデン人の物理学者、言語学者。「言語の起源」は言語学では古すぎ、考古学では形が残らず、遺伝子研究では現時点では検証不能で、いずれにせよハッキリとしたことを言うことは不可能なテーマである。本書では限られた証拠や研究結果を元にアブダクション推論を用いて真実に辿り着こうとしているが、所詮は推論に過ぎないのでその妥当性を確かめることはできない。そういうことは百も承知で、現時点で分かっていることを元にあれこれ考えることを楽しめる人は楽しめる、そんな感じの本。2026/09/25
武井 康則
9
言語の起源については古代から様々に憶測されてきたが、決定できる証拠はなく、長らく封印されてきた。それが1980年に解禁され、未だ半世紀も経たないながらコンピューター等のおかげである程度の成果が出てきた。しかしながらその起源を知るにはまず、言語の範囲、つまり言語を定義しなければならない。鳥や動物の鳴き声、コミュニケーションは言語ではないのか、また誰が話し始めたか、その内容はと多岐にわたる。10章からなっているが、できれば5冊ほどの分冊にしてだしてもらいほど。2026/08/09
ムーミン2号
7
幅広い学問分野を駆使しての考察は、面白い人には面白くってしょうがないだろう。私はその境地には至らなかった。「言語の起源」は化石には残らないのでわかっている様々なエビデンスから推察するほかはない。そういった考察のさまざまな局面についての著者の守備範囲が広いのには感心するが、一般人には広すぎて、少し以上に難しく感じることと思う。かく言う私も理解の限界を超えた論の展開にはついていけない時もあった。ユヴァル・ノア・ハラリさんの著作と併せて読むと理解は多少とも深まるかもしれない。本書を分類すると、学術書となる。2026/08/12
izw
5
いやあ~面白かった。言語の起源を巡る壮大なミステリー。100万年単位の古代に人類の祖先が、どんな行動をしていたか、そこから言語が発生し発達した過程をわずかに残された痕跡から検証する。人類がなぜ言語を獲得したかと同時jに人類以外がなぜ言語を獲得できないのかを示さないといけない。対立する主張を取り上げ、その主張の根拠を検証し、どれが最も確からしいかという議論が延々と続く。自分の主張が正しいと言うだけでなく、反対意見がなぜ成立しないのかを冷静に理論立てて反論する公正な姿勢が貫かれている。2026/09/25
勝浩1958
3
推測の域を出ないのは仕方がないか。どうしても物足りなさを感じる。2026/07/01




