内容説明
ささやかな悩みから、深刻で重大な問題まで、
「哲学は人生論である」が持論の気鋭の哲学者・國分功一郎氏(東京大学教養学部准教授)が34の相談に全身全霊で答えます。
質問のいくつかは、たとえばこのようなものです。
・自分に嘘をつくってどういうことなの
・母と母の夫になじめない
・先が見えず不安。自信を持つにはどうしたらいいの
・哲学の勉強をするにはどうしたらいいの
・抑え難い復讐心があるのだが……
「書かれていることだけを読んでいてはダメである。人生相談においてはとりわけ、言われていないことこそが重要である。人は本当に大切なことを言わないのであり、それを探り当てなければならない」(本書あとがきより)
國分先生の本気度200%の回答をぜひご堪能ください!
《解説・千葉雅也》
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
shikashika555
49
哲学者 國分功一郎さんによるメルマガでのお悩み相談を纏めたもの。 その回答の直截さに驚く。穏やかで大人しい人という思い込みがかなりのスピードと力でひっくり返された😆 悩み相談に答える人というのは 相談文内容から その後ろにある悩みの全体像や書き手の性格や境遇、そして書かれていないことにも思いを致して 自分の全人格をもって答える。 その中でも國分功一郎氏の 攻撃的とも思える「書かれていないこと」に対するツッコミの的確さ、非情とも見える程の「相談者自身の小狡さ」に対する考察は驚くほどのものだった。 超お勧め2021/03/24
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47
哲学者國分先生が悩みを抱える34人の相談を読む、相談者の文章分析から隠された大切なことを探りだし哲学の知見を応用してのアドバイス。Q&A形式で構成された事例から己の悩みを見直し考えてみる。人は本当に大切なことを云わないのであり、それを探り当てなければ本当の解決は出来ない。。🤔2023/07/09
venturingbeyond
40
凡百の人生相談との相違点は、相談者の依頼文を哲学者としてテクスト・クリティークを行ったうえで回答を行っている点にある。 「自分が相談相手の文面を、まるで哲学者が書き残した文章のように一つのテクストとして読解してきたことに気がついた。」「人生相談においてはとりわけ、言われていないことこそが重要である。人は本当に大切なことを言わないのであり、それを探り当てなければならない。」とあとがきに著者が記している通り、自覚的にこの手法を用いて回答している点が本書の肝であろう。2020/11/02
十川×三(とがわばつぞう)
34
面白い。相談文を読み、著者はどう答えるかな?と予想するが、まず当たらない。様々な哲学者の言葉を引用し答えを導く。相談者の自覚していない気持ちを浮かび上がらせバッサリと斬る様が痛快▼自分に嘘をつく事は一番良くない▼恋と愛の違い▼違和感は防御装置▼運がいい人▼頑張らず考える▼関口存男氏の言葉が良い▼千葉雅也氏の解説も豪華2025/04/16
海燕
32
初読みの著者。2012年から翌年にかけメルマガで連載され、読者からのメールに答える形の「人生相談」。回答に当たり、古今東西の思想家や作家の言葉を援用しているところが類書と違う。メルマガという媒体を使うことから、相談者からのメールを著者が読み、考えて回答する、そのプロセスには双方向性はない。そこにこの企画の限界のようなものもあると思うが、著者もあとがきで言うように「書かれていることだけ読んではダメ」で「言われていないことこそが重要」。相談者の意識や無意識、表現力に大きく左右される、特異な人生相談といえる。2024/08/02
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