内容説明
無常観、慈悲、利他、和、礼儀、忠孝、清浄と穢れ、自然崇拝――。 古来より日本人の精神を育んできた仏教、儒教、神道。それらの思想は、どのように私たちの倫理観を形作ったのか。今こそ見つめ直したい、必読の教養書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
buuupuuu
21
「倫理思想」と銘打っているが、仏教・儒教・神道の三つの宗教思想を並列的に説明する本である。浄土思想の「他力」や「空-縁起」などの考えは、個の主体性を過剰に持ち上げてしまうような現代の風潮と対比させたときに、意義のある考えなのかもしれないと思った。また、荻生徂徠が「礼楽刑政」といった制度を、型にはめるものとしてではなく、個々人の本来性が発揮されるための条件として捉えていたというのも面白いと思った。徂徠にしても伊藤仁斎にしても、考える方向は違うが、人の在り方として、気質や情念に着目している点が興味深い。2026/02/20
Kooheysan
7
倫理とは何かを考えるとき、特に日本人の倫理を問い直す際には、これまでの先人の考え方を参照にできる。で、その源泉・基盤となっているのが宗教的な教説(日本仏教・日本儒教・神道)なので、その概略を見ていこう、という狙い。したがって、それぞれの宗教の歴史的展開と宗教間の影響についての記述が多くを占めており、それらを見直したいという意図であればお勧めできます(特に仏教の解説が手厚い印象)。そういう意味では、『日本倫理思想の基盤となる宗教講義』のような本だとも言えます。2026/01/10
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- 和書
- やさしいメディカル英語




