内容説明
1980年代、90年代は新人監督が続々とデビューし、ミニシアターが次々と作られ、バラエティ豊かな映画が数多く誕生した時代だった。その知られざる〝裏〟を、現場の最前線にいた山田耕大が笑いと毒と愛情を込めてたっぷり語る。過激にして愛嬌あり、空前絶後の映画プロデューサー回顧録。インタビュアーは『必殺シリーズ秘史』の高鳥都、バブル期を境目にした栄光と挫折の映画史が掘り起こされる──。
第1章 新しい日本映画の誕生とその裏側
『家族ゲーム』『私をスキーに連れてって』『木村家の人びと』
80年代を代表する映画の製作秘話と森田芳光、馬場康夫、滝田洋二郎の挑戦
第2章 人気映画監督とその裏側
神代辰巳、藤田敏八、金子修介、長谷川和彦、相米慎二、石井隆、平山秀幸、冨樫森
名匠たちの現場秘話と思わずグッとくる素顔のエピソードたち
第3章 企画製作会社の栄枯盛衰とその裏側
メリエス、ディレクターズ・カンパニー、ニュー・センチュリー・プロデューサーズ
日本映画の新たな希望と目された製作会社の誕生と崩壊の内幕
第4章 注目すべきあの映画の裏側
プロデューサーの目から見た、80年代90年代の同時代映画たち
第5章 番外編:にっかつ撮影所の愉快な仲間たち
18歳未満お断り、ロマンポルノの監督やプロデューサーたちの逸話を大放出
「笑って、怒って、泣いて――それが映画の現場だった」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まぶぜたろう
17
前半こそ監督たちのエピソードが連なるのだが、メイキング的な興味は意外にも希薄で、むしろ愚痴、恨みつらみ、揉め事、馬鹿話がめちゃくちゃに面白い。はっきり言や日本映画が一番つまんなかった頃(「底が抜けた」頃)に、大手3社以外の魑魅魍魎うごめく映画界を生き抜いたプロデューサーなわけで、そりゃ面白いですわ。喋ってること自体は「映芸」レベルに暗く閉鎖的。しかしそれを笑い飛ばす素晴らしさ。そしてインタビュアー高鳥都の博覧強記ぶりが凄い。ちなみに、蓮實のはの字も、リュミエールのリの字も出てきません。そういう映画史な。2026/06/05
pulp
6
やくざな商売だね。2026/06/11
イワシ
3
「映画を語るのはしばしば映画を見るより楽しい。」2026/05/09
小暮 宏
1
プロデューサー=企画者のインタビューだから数字を具体的に挙げていて、松田優作のギャラが角川映画では5000万円だったのがちょっと後の「家族ゲーム」では300万だったというのにびっくり。2026/05/25
キュー
1
昭和末期から平成初期の映画制作会社に纏わるスタッフ達の顛末。とにかく金銭管理がガバガバというか杜撰というか酷い感じもするけどもしかしたらそれは今もなのかな。お蔵入りになった企画が多くて残念だなぁって気分。しかし映画企画の発端がほとんどが小説やルポ、漫画原作だったりと企画者のオリジナルってのがほとんど無い感じに読めたけどそういう物なんですかね。そして映画にすると色々と原作と離れたオリジナルの様にしてしまう。最初からオリジナル企画として立てられないのかなと残念な気分になってしまった。そういう世界では無いのね。2026/05/18




