内容説明
失われたディオニュソス的なものを求めて
「ディオニュソス的とは何か? それが問題なのだ。その答えがここにある。」
悲劇を死に導いたソクラテス以降の理性的、アポロン的なものへと傾いていくヨーロッパを鋭く批判する、ニーチェ哲学の起原。それは、彼の処女作にして「最大の問題作」の一つであった。古代ギリシアから当時のドイツにいたるまで、音楽や宗教に関する様々な論の飛躍を繰り返すその筆致は、論理よりもパトスにまかせて書き上げられた、ある種の迷宮のように思われる。ニーチェはそこに「アポロン的なるものとディオニュソス的なるものとの相剋」という迷宮脱出の糸口を読者に提示し、古代ギリシア悲劇に、理性と恍惚の融合として芸術の極致を見出すのだった。一九七九年刊『ニーチェ全集』より、新たに納富信留(東京大学大学院教授)の解説を加えた、「白水社のニーチェ・コレクション」第二弾。
感想・レビュー
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goMi
2
24歳という異例の若さで古典文献学の教授として招聘された早咲きの天才、ニーチェの博士論文を書籍化した処女作。 哲学史に詳しい読者であれば、この著作にどのような独自性があるのかを理解できて面白いのだろう(実際に解説では非アリストテレス的な悲劇論としての独自性を高く評価している)が、自分はそうではないので、これ単体というよりも、ニーチェのその後の思想の転換・発展の根源にある種子として読んだ。(続く)2026/05/21
Bevel
0
結局なぜディオニュソス的なものを贔屓するのかよく分からなかった。アポロン的なものと非ディオニュソス的なものとの違いとは?2026/05/08




