内容説明
魔女が国を焼き尽くした日。貧しくも幸せに暮らしていた少年・アベルが家族を失い、魔女に命を奪われんとしていたその時――彼を救ったのもまた、「名無し」と蔑まれる美しい魔女・ノアだった。
九年後、ひたすらに生きたアベル十九歳。荒野で命の危機に瀕した彼の前に、あの日と変わらず少女のような姿のノアが、再び現れる。
「べ、別に、あなたをストーキングしていたわけではないですよ?」
魔女は国を焼き、魔女は家族を殺した。魔女は人類を終わりに導く。でもアベルの前にいる不器用で寂しそうな少女が、破滅を願うようには見えなくて――。少年と魔女は手をとりあい、ふたりで荒野の明日を拓く。第20回講談社ラノベ文庫新人賞受賞の終末ファンタジー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
24
魔女の怒りが国を焼き尽くした日。貧しくも幸せに暮らしていた少年アベルが家族を失い、名無しと蔑まれる美しい魔女ノアに救われる終末ファンタジー。ノアに助けられて9年後、何とか生き延び19歳になったアベルが、仲間に見捨てられ荒野で命の危機に瀕した時、あの日と変わらない姿のノアに救われ再会を果たすストーリーで、不器用で寂しそうな少女でしかないノアや魔女たちがどういう存在なのか、過去に何があったのかを知り、偏見を向けられても決して諦めず、共にあるため人類の危機に奔走して未来を切り開いた結末はなかなか良かったですね。2026/03/31
真白優樹
9
星に手を届かせていた旧文明を四人の魔女が崩壊させ長き時が過ぎた世界で、火の魔女に故郷を滅ぼされた少年が、名無しの魔女に出会い始まる物語。―――長き時の中を共に歩こう、例え君が人ではなくとも。 家族を亡くし他国で生きていた少年と、彼をずっと見守り続けていた魔女。兵器として作られた魔女の、人間らしい思いが語られる中、少年が魔女の中に旅の終わりを見出していく巻であり、どこか切なくとも温かさのある物語である。孤独を当然、と受け入れていた魔女の中に生じた確かな変化。その先に待つ未来は。 うん、面白かった。2026/04/05
とってぃー
5
世界観が素敵でめちゃくちゃ良い!家族を失った主人公・アベルが魔女・ノアと出会い旅する終末世界の物語。荒廃した世界の中で懸命に生きる人間達と世界を滅ぼした魔女の設定が見事でしたね。悲壮な過去が明らかになるシリアスさもありますが、感情表現に対する理解度が深まるよい設計だと感じました。ノアは頑なに好意を寄せるアベルを、自分が魔女だからと人間じゃないからと固辞するものの、アベルがめちゃくちゃ優しく包み込み否定しない姿が微笑ましかったです。ラストは明るくもあるが、ちょっぴり切なげで続きが気になる展開でしたね。2026/04/08
MoriTomo
4
家族を失った主人公が魔女のヒロインとの出会いで救われる終末世界の物語で、荒廃した世界観の中で紡がれる掛け合いと関係の変化が印象的でした。 恨むべき存在であるはずの魔女に対して心情が揺れ動いていく描写や、距離が縮まる過程にも引き込まれました。 魔女の設定も世界観と噛み合い、強い想いがぶつかるやり取りも見どころ。結末の余韻とラストのイラストも素敵でした。2026/04/08
あずみな
0
雰囲気のいいお話だった。2026/05/03
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