内容説明
優しさを詰め込んだおにぎり、ふんわりと包み込んでくれる越後湯沢の風景。雪柳旅館の出会いはそれぞれの胸にそっと恋を咲かせていく。
朱里が仲居として働く雪柳旅館に、若旦那・壮真の初恋の幼なじみ・紅美が訪れる。雪深い越後の町での再会は、離婚を経て傷ついた紅美の心を癒やし、止まっていた時間を少しずつ動かしはじめ――。一方、卒業旅行で訪れた大学生の中には、想いを伝えようと勇気を振り絞る女性の姿もあった。恋に踏み出す人、寄り添うことを誓う新婚夫婦、苦難を越え支え合う熟年夫婦、七夕に淡い願いを託す二人――さまざまな“ときめき”に触れるなかで、朱里自身もまた、壮真への想いを強く自覚していく。ぶっきらぼうで不器用。それでも誰よりもまっすぐな壮真。彼の優しさを知るたびに、朱里の胸は静かに熱を帯びていく。しかし、想いを伝えるには、まだ少し勇気が足りなくて……。再会と告白、そして芽吹きはじめる恋。移りゆく越後の四季と、やさしさの詰まったおにぎりが、それぞれの心に小さな恋を咲かせていく『おにぎりはいかがですか?』第三弾。
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- 和書
- 食に知恵あり



