現代史アーカイヴス<br> 赤軍記者グロースマン:独ソ戦取材ノート1941-45

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現代史アーカイヴス
赤軍記者グロースマン:独ソ戦取材ノート1941-45

  • ISBN:9784560091180

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内容説明

戦下の人間へのまなざし

「20世紀ロシア文学の最高峰」と評され、戦後の畢生の大作『人生と運命』で知られる作家ヴァシーリイ・グロースマン。ウクライナのユダヤ人家庭に生まれ、小説がゴーリキイに賞賛されていたが、独ソ戦に際し赤軍機関紙特派員として従軍、常に最前線で、誰よりも長期にわたり取材を続けた。本書は、スターリングラート攻防戦から、クールスク会戦、トレブリーンカ絶滅収容所、ベルリン攻略戦まで、グロースマンの取材ノートを編集し、独ソ戦を再現した「ナマの記録」だ。
グロースマンは従軍当初、肥満体だったが、軍事百般を学び、「兵士」らしく変貌する。多くの特派員は司令部周辺にとどまるが、彼は兵士と行動を共にし、「前線につきまとうにおい」にまみれ、兵士の信頼と尊敬を得ていく。兵士や市民の声に耳を傾け、政治的な決まり文句も使わなかった。本人曰く、「人間が好きで、生活を探求するのが好き」なのだ。
本書でもっとも胸を打つのは、記者として世界で初めてトレブリーンカ絶滅収容所を取材した記録だ。まさに地獄を目のあたりにする描写で、ニュルンベルク裁判で資料としても採用された。〈戦争の非情な真実〉が記された超一級資料。解説=池田嘉郎。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

みんみん

5
スターリングラード二部作を読み解くための副読本として。実際に作者に起きたこととフィクションの隙間を埋める意味でも興味深かった。ナチスの蛮行を描いたグロスマンのペンは同じようにソ連軍がベルリンでした蛮行にも向かう。小説で描かれたトレブリンカの地獄の様相はこちらでも書かれているが、トレブリンカ収容所の歌があり、それを歌わせていた、という事実にまた驚愕。完全な娯楽としての人権侵害。2024/08/31

かふん

2
独ソ戦の最前線で取材を続けた従軍記者ヴァシーリー・グロースマンの記録を通して、戦争の残酷さと人間の強さを描いた作品です。スターリングラード攻防戦、クルスク会戦、そしてホロコーストの惨状まで、グロースマンは歴史的出来事を間近で目撃し、その真実を伝えようとしました。特に貴重な資料写真もあり、大変参考になります。2024/12/15

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