内容説明
中国茶文化史について諸誌に寄稿したものを集成。飲茶文化のルーツを辿り、唐代からの製茶法の変遷、日本茶道との関連、日本における中国茶文化、イギリス帝国の紅茶との関連等、中国大陸に限定せず幅広い視点から考察した書。
目次
Ⅰ中国製茶法の歴史
一 プロローグ
二 唐代の製茶法
三 唐代から宋代へ―研膏茶と蝋面茶
四 宋代の製茶法―龍鳳茶
五 元代の製茶法
六 明代の製茶法
七 清代の製茶法―紅茶と烏龍茶
八 エピローグ
Ⅱ中国茶史雑叢
一 法門寺地宮の茶器と日本茶道
二 中国茶文化在日本
三 お茶の歴史
四 中国茶のはるかな道のり
五 茶経
六 雲南とお茶
七 茶は南方の嘉木なり
八 ウーロン茶
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さとうしん
19
中国(+日本)での歴代の茶の作り方と飲まれ方について。朱元璋がそれまで飲まれていた龍鳳茶を、民力の消費を理由に廃止したという話がおもしろい。漢代には四川で既に茶が飲まれていたということだが、蜀の記録には喫茶のことは見えないようで、却って呉に見られるというのは不思議といえば不思議である。解説は現在の中国でのプーアル茶のポジションやタピオカミルクティーの流行など、近年の喫茶動向について触れている。2026/04/02
tokumei17794691
1
製茶法や寺院でのお茶の儀式も、詳しいものの、専門的で素人には歯が立たぬ。淹れ方も所々書いてあったとはいえ、各時代の中国でお茶がどのように楽しまれていたのか? との視点がかなり薄かったのは残念。宋代の皇帝専用茶「龍鳳茶」は、生産に手間かかり過ぎ、「茶の真味」を失うとして、明太祖朱元璋がこれを生産禁止にしたとのこと。単に貧農出身の朱元璋の口に合わなかっただけかもしれないが、手間ばかりかかって、マズかったのではないか? との気もする。また、日本の煎茶道が明代に起源を求めるのなら、煎茶道の手前も詳述すべき。2026/04/22




