内容説明
第68回江戸川乱歩賞受賞作。
史上最年少、選考委員満場一致。
「大新人時代」の超本命!
本格ミステリーの骨法もよく心得ている――綾辻行人
特A、もしくはA+、もしくはAA――月村了衛
二人の女性のバディ感が最高に楽しい――柴田よしき
極限状況で生きてゆくひとが、愛しくなる――新井素子
非日常を日常に落とし込む、その手捌きは実に秀逸である――京極夏彦
―滅びゆく世界に残された、彼女の歪んだ正義と私の希望
正義の消えた街で、悪意の暴走が始まったー
小惑星「テロス」が日本に衝突することが発表され、世界は大混乱に陥った。そんなパニックをよそに、小春は淡々とひとり太宰府で自動車の教習を受け続けている。小さな夢を叶えるために。年末、ある教習車のトランクを開けると、滅多刺しにされた女性の死体を発見する。教官で元刑事のイサガワとともに、地球最後の謎解きを始める――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
21
二ヶ月後に小惑星「テロス」が日本に衝突することが発表され大混乱に陥った世界。淡々と太宰府で自動車の教習を受ける小春が、教官で元刑事のイサガワと地球最後の謎解きを始める終末ミステリ。母が姿を消して父は自殺し大部分の人が逃げ出した九州で、引きこもりの弟と残り奇特な教官のイサガワに自動車教習を受けていた小春が見つけた女性の死体。荒廃しつつある世界でなぜ連続殺人が起きたのか。こういう状況だからこそ人の本性が浮き彫りになる中、不安を抱えながらも事件を調べ続けた小春たちがたどり着くひとつの真相が印象に残る物語でした。2026/03/13
numno1
15
小惑星墜落であと2か月で滅びる世界を舞台にした「終末もの」ミステリ。北斗の拳ほど荒れてはいないものの警察や消防・公共機関などはろくに機能していない世界で起こる連続殺人。どうせ滅びる世界で人を殺す動機とは? という話。狂った感じの人が多い一方やさしい人々も残っており、終末という極限での人類・社会像がよく描かれていると思いました。事件の方は、犯人と動機がわかり易すぎる気がしましたが、howの方は中々に意外でびっくりしました。2026/04/19
しょうたろう
12
いやあ、どうなんだろこれ。隕石衝突人類滅亡という此の世の終わり方の設定は好き。だからなのか、肝となる殺人事件に興味がわかなくって。主人公のハルにもなんの感情もわかなくって。しまいには結末にすら興味がわかず、半分寝ながら読み終えた始末です。なんたってさ、博多弁でてこんの。なんでね。でもね、唯一共感できた一文があって「星が降ってきてくれてラッキーだと思ったのかもしれない」という全てから解放されるという開き直りの思考。ただそれだけばい。2026/04/10
nami1022
11
2ヶ月後に隕石の落下が迫り、ゴーストタウンと化した町で起こった殺人事件。いや、そんなのほっとけよ、と思うものの、極限の環境になると何かをしたくなるのだろうか。こんな状況でのミステリなんて成り立つのかとと思ったものの、手掛かりから容疑者を浮かび上がらせ上手に筋読みを組み立て、そして真相は納得感のあるどんでん返しで、デビュー作らしいけどこの出来は中々。作中は夜中のシーンが多いけど、電気のない世界では夜は本当に漆黒の暗闇になるので、あんなに活動できないよな、とずっと気になってました。2026/04/02
ohion
8
もうすぐ地球が滅亡するというのは時に、自動車学校に通う生徒とその教員。教習車から死体がでて、捜査が始まる。なぜ?が色々ある中で、伏線と思しきものを散りばめながら進む。真犯人は胸糞悪い。ラストはなんか暖かい。久しぶりの乱歩賞受賞作楽しく読めました。2026/04/15
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