内容説明
魔都シカモア。吸血鬼や人狼が跋扈する魔界〈ブラックランド〉への出入り口(ポータル)が出現する町。巷では連続惨殺事件が発生し、血塗れの現場から遺体が消えた。「夫の遺体を探してほしい」依頼を受けた探偵フィリックスは、勝気な女性司書を相棒に、まさかのブラックランドへ足を踏み入れる羽目に……。様々な要素を丸呑みにし、フーダニットとしても完成された最先端特殊設定ミステリーの誕生!(解説・阿津川辰海)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ナミのママ
63
読み終わってみれば、一体何を読んでいたんだろう?そんな面白さ。私立探偵のフィリックスは口が達者、事務所では別れた妻がアシスタントをする。魔界〈ブラックランド〉絡みの事件で有名になってしまう。そんな彼のもとに届いたのは夫を探して欲しいという普通の依頼、のはずが…。半ばまでは私立探偵が事件を負うストーリー。ところが魔界が現れ、魔界の不気味さと関わる人たちが増え、最後の戦いは壮絶。あとがき解説にある「闇鍋のような作品」がまさにピッタリ。2026/06/10
M H
25
私立探偵フィリックスが普通の行方不明事件(探すのは死体)を引き受けるつもりでいたら。世界中に突如出現する異世界への入口「ポータル」、異形の生き物が跋扈する「ブラックランド」が登場するSF・ホラー色が強いが、探偵小説らしく足を使った調査も事件の帰結も備えていて、裡に恐れを秘めながら軽口をやめないフィリックスの魅力が地に足を繋ぎ止める。解説のとおり、確かに闇鍋感はあれどお味はよろしいです。2026/04/18
わたなべよしお
19
B級エンタメ、娯楽本としてなら、とても良かった。評論家たちの評価が高かったので、もっとすごいのかと期待してしまった。ブラックランドなる異世界とその怪物的生物が出現する世界で、私立探偵が謎を探る。異世界についても、しっかり描かれていて、ちゃんと世界を構築しいるし、探偵の軽口も好感触。ただ、この軽口も全体を通すと、こなれていない感じが残る。とはいえ、気軽な気持ちで読むなら、十分に楽しめます。2026/05/25
土筆
13
「ボロクソに怒られている最中に電話が鳴った」この始まりで私好みっぽいとテンションが上がり、期待を裏切らず面白かった!カナダ。連続殺人事件のため夜間外出禁止令の出る町で遺体捜索依頼を受ける探偵。前半は軽快なトークが面白い探偵小説。しかしこの世界線では異世界へとつながるポータルが世界の所々にあり人が消えたり人狼や吸血鬼の被害があるという。後半から超常現象情報局、マフィア、アンデッドとどんどん面白くなる。特殊設定ミステリー、ホラーSFミステリーの闇鍋。この世界とても気になる、他の短編も集めて邦訳して欲しい!2026/05/07
sanosano
10
大変好みな作品.キャラクタも魅力的.舞台装置も気が利いてる.ジャンルごった煮でへらず口探偵.面白くないわけがない.続編書いてほしい.2026/06/01




