出版社内容情報
【目次】
内容説明
コーンウォールの海辺の村で起きたオックスフォードの教授殺し。連続殺人鬼〈斧男〉の5人目の犠牲者と騒がれるなか、被害者が美術品来歴研究の第一人者だったことから旧知の地元刑事に相談されたガブリエル・アロンは、死の直前まで教授が調べていた消えたピカソ作品の行方を追い始める。だが教授の依頼者もパリで不審死を遂げ、〈斧男〉が新たな犯行を―。ふたつの事件をつなぐ衝撃の事実とは!?
著者等紹介
山本やよい[ヤマモトヤヨイ]
同志社大学文学部英文科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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くたくた
36
ガブリエル73歳、双子は8歳。パレスチナの惨状を見れば、この作品に対する視線も若干冷ややかになるのは否めない、が。ずっと読んで来て、ガブリエルへの思い入れもひとしおなので、やっぱり新刊は嬉しい。シリーズ全体からみれば、もはや1巻全部がボーナストラックみたいなもの。とにかく、ガブリエルには幸せでいて欲しい。その一念しかない。コーンウォールで警察官になったピール元少年(笑)が登場。コーンウォールの連続殺人魔に端を発し、またも巨匠名画にからんで、巨額な脱法資金洗浄とイギリス政界の汚濁を暴く。巻末のノートは必読。2025/08/13
大阪たまき
2
引退したアロンが、ナチスの略奪絵画のピカソを探す。あっさり行方がわかったが、絵画でなく死体を発見。例のオフィスは無関係で英国情報部と女泥棒と活躍。宿敵ロシアは悪役。あっという間に辞任した英国首相をモチーフにできた?オフショア口座を資金洗浄に使って富裕層により富が集まる。それを題材に。昔懐かしいティモシー。頼りになるクリストファー。今までよりサラッと読めた。2025/10/03
サナダ
2
<ガブリエル・アロン>シリーズ12作目。作品の規模が世界から国に縮小されたためか、ガブリエルの計画がすんなり進みすぎて緊張感がない。味方サイドの登場人物の設定がチートすぎるからしょうがないけども。2025/09/13
Yuki_Yuki
2
私には、出版されたら、とにかく読むという作家がいるが、彼もその一人。 難しいことは考えず、この世界に浸るのが正解なのだと思う。夏休みに、のんびりと読めば、もっと楽しめた気がする。 2025/07/16
はるまき
1
☆☆☆:<美術修復師ガブリエル・アロン シリーズ>の第24作。ナチス略奪絵画の来歴を追っていた美術史家殺しを調べることになったアロンが、タックスヘイブンネットワークによる資産隠しの闇と、ロシアが糸を引くイギリス政権転覆の陰謀に巻き込まれる…と言うプロットは、シルヴァくらいの手練れともなると手癖で書いてもそれなりに読めるものに仕上がるけど、さすがにオフィス所属時代よりスケールダウンした感は否めない。とは言え今のご時世「イスラエルの諜報機関は世界いちぃぃぃ!」を押し出すのは憚られるだろうし塩梅が難しいところ。2025/09/02
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