内容説明
一行一行、蟹の味がするようでしょう――。向田邦子から村上春樹、三島由紀夫からエラリー・クイーン、芥川龍之介から江戸川乱歩など、水のようにたゆたいながら広がっていく連想。“本の名探偵”によって、古今東西の作品や人物が、時空やジャンルを超えて縦横無尽に結びつけられていく。そしてその先に待つ、豊穣な時間。やがて物語の舞台は、泉鏡花の故郷・金沢へ。泉鏡花文学賞受賞作。(解説・野崎歓)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
新田新一
52
向田邦子の「キャベツ猫」から始まって、福原麟太郎の「治水」で終わる本の世界の旅が描かれています。取り上げられている作家はエラリー・クイーンやサマセット・モーム、徳田秋声など幅が広くて、作者の北村さんの小説の世界全体に対する敬愛の念が感じられます。連想を駆使して、プロットを進めていくので、先の読めない面白さがあります。現代ではあまり読まれていない徳田秋声の小説の魅力が詳しく書かれており、読みたくなりました。ここに描かれているように本の世界は無限に広がっており、汲めど尽きせぬ魅力があることを実感しました。2026/04/24
小太郎
24
これは書店の平積みで、北村薫が泉鏡花文学賞?と帯の「本の名探偵現る!」に即購入。読み始めるといつもの北村薫と全くちがう本や作家に纏わる蘊蓄と憧憬、そしてリスペクトに満ちたエッセイ風の読み物ではありませんか。知ってる話は勿論、知らない作家や本の話でも北村さんの手に掛かるとなんとも興味深い話になります。そしてタイトルの「水」この題名通りのゆっりとした流れの中で静かに広がっていく不思議な読書体験をさせていただきました。また読みたい本が増えてしまった。★42026/04/27
てとら
2
北村薫さんの本は、癒される。知らない事が多くても、その点と点が、流れるように結びつく時を共有している気持ちにさせられ心地いい。2026/04/04
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