内容説明
ある言語学者が歩んできた道、それは多くの事件に満ちていた。方言研究者、3児の親、そして熱狂的プロ野球ファン。いくつもの顔をもつ著者が、学位取得、留学、就職、研究など、知られざる言語学者の実態と、言語学の奥深さを語る。
目次
まえがき
第一章 言語学者の飽きない一日
未明にうごめく影
アイデアは車輪の上で
言語学者の生い立ち
事件は会議室で(も)起こってる
夜のお楽しみ?
第二章 言語学との邂逅
日本語が上手ですね
話しているのに、教えられない
こんな学問があったとは
氷河期世代、社会へ
第三章 ことばを教える仕事
初めて外国語を学ぶ
隣国で日本語を教える
ようこそ熱帯の地へ!
第四章 言語学者の足取り
大学院受験
新幹線通学の始まり
学会デビュー
研究者の卵は孵化するのか
飛んで、メルボルン
博士論文のトラウマ
恐怖の公募戦線
第五章 リサーチの世界で生きる
ジョイ先生って女だったんすか!
研究するから金をくれ
地味で地道な研究活動
コロナ禍の研究
研究者生命を賭けて
第六章 言語の島でフィールドワーク
山を越え、谷を越え
フィールドワーク、始まる
朝から晩までフィールドワーク
方言がなくなって何が問題なんすか?
言語学者は口を出すな
私なりのサクセスストーリー
そして今日も
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
逆丸カツハ
38
ツイッターで著者と相互フォローになったので買って読んでみた。ヘビーな本を読んで沈んだので、パッと毛色の違う本を読めてよかった。これは面白い。ユーモアあふれる逸話のなかに言語学の小話もあり。高校生や中学生後半で読んだら、興味の引き出しを増やせそう。良書でした!2026/03/03
にゃも
12
言語学者によるユーモアに満ち満ちたエッセイ。装丁から感じられるまんまの読みやすさだった。教授になるまでの話や日々のあれやこれやも面白いが、やはり専門の井川方言についての話が一番興味深い。方言の研究にはフィールドワークが欠かせないらしい。あら、民俗学と一緒じゃんと思っていたら、やはりその辺りと横のつながりがあるようだ。言葉の変遷には時代のうねりを感じるし、方言にはその土地の馥郁とした文化を感じる。今の時代に必要かと問われるとうまく言い返せないが、そうした背景を知ることは必要なんじゃないかと麦僊と思う。2026/04/30
keisuke
6
図書館。面白。2026/04/14
倫敦バス
6
興味深い本だ。言語学者がどういう活動をしているか、と言うより、作者が言語学者になるまでの過程のほうがページ数が多いし詳しいし面白い。すごいバイタリティだ。子ども3人。それで留学したりとか、ご本人のパワーや強さも必要だが、やはり夫の協力があってこそだな、と感じた。協力というか、夫婦で乗り切る、的な感じか。作者の意図とは違うだろうが、本作を読んで思ったのは、夫の協力があれば妻も責任ある仕事ができるわけで、なら人材不足だから海外から人を、とか言ってないで女性が働けるようにしたほうが近道なのでは、と感じる。2026/04/02
浦井
6
立ち読みしていたらP19の脚注で爆笑してしまい、思わず買ってしまった。著者が研究者になるまでの道のりと現在の研究についてユーモアたっぷりに描いている。私も静岡に一時期住んでいたので、静岡の方言は少しわかるところもあり、その点も面白かった。2026/03/27




