内容説明
魔都ロンドン 時間の迷宮を彷徨う
18世紀初め、ロンドン大火後の首都再建計画の一環として市内各所に建設中の7つの教会に、異端の聖堂建築家ニコラス・ダイアーが秘かに仕掛けた企みとは。一方、それから約250年後、現代のロンドンでは教会周辺で少年ばかりを狙った連続殺人が発生、有力な手掛かりもないまま深まる謎に、捜査を指揮するホークスムア警視正は次第に事件の奥に潜む闇に み込まれていく。時を超えて反響しあう2つの物語の結末は……。円環する時間と重層する空間を通して魔都ロンドンを彷徨う都市迷宮小説。「『魔の聖堂』は機知に富んだ不気味な想像力の作品であり、複雑なプロットを有し、人類の堕落した本質に対する懸念が繰り返し執拗なまでに描き込まれている」(ジョイス・キャロル・オーツ)。デヴィッド・ボウイが愛読し、アラン・ムーア(『フロム・ヘル』)らに影響を与えた、ウィットブレッド賞、ガーディアン小説賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
63
ロンドン市内に七つの教会を建てる計画。その設計者が秘かにそこに仕掛けたあるものとは。一方250年後の現代ではその教会の周囲で発生する少年のみを狙った殺人を追う刑事。という二つの物語が交互に語られる。これだけを見るとオカルトミステリであるが、読んでいるとロンドンの霧の中に迷い込んだようで漠とした感覚しか抱けなくなる。ただその霧の中ですれ違う数多のイメージは非常に蠱惑的。他所のレビューでアラン・ムーアの『フロム・ヘル』を連想させ解説では倫敦版帝都物語とあるが、文字の魔力で紙上に魔都を再現させた傑作である。2024/08/10
Mark.jr
3
過去から現代に連なるイギリス社会の闇を暴く、Alan Mooreの「フロム・ヘル」に通ずる暗黒ノベル。2025/08/01
み
0
第一部が読みにくくてなかなか進まなかった。闇の魔術に囚われた建築家の語る過去の部分と、現在のロンドンで起こる殺人事件が交代に著述され、それがリンクして、最後はある意味混ぜこぜになってしまったような感じ。時間的にも地理的にも重層的になっているところが面白いのだと思うが、読むのが大変だった割に得るものが少なかった(私には向いていないという意味で)。2024/10/16
isbm
0
★★☆2024/01/08




