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内容説明
書店を守るために
書店・出版業界の売上が減少を続けている。雑誌(紙)は1997年(最盛期)の1兆5644億円から、2024年には3分の1以下に。コミックを含む書籍(紙)は、1996年(最盛期)の1兆931億円の約半分になった。また、書店数は2003年には1万3661店だったが、2025年12月時点で7458店である。どうすれば、書店の廃業を減らすことができるのか。著者は、『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』『塞王の楯』『イクサガミ』などで知られる直木賞作家であると同時に、きのしたブックセンタ―、佐賀之書店、シェア型書店「ほんまる」の経営者でもある。「書店を守る」ために興した新ビジネスから、今後の業界はどうなるか・どうすべきかまで、余すところなく記す!
(以下、目次)
第一章 書店を経営してみたら……
第二章 作家になるまで
第三章 書店を守るには
第四章 新ビジネスの立ち上げ
第五章 書店のこれから
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
もんらっしぇ
87
日々暮していて、ふとある矛盾の中で生きていることに気づかされることがあります。例えばそれは読書するときです…①紙媒体と電子書籍どっち?②リアルな街の書店さんで買う?それともAmazonとか楽天?③本屋・書店で購入するのか、それとも図書館で借りるのか?④そもそも本が売れなくなってきている時代(>_<)この先どうなるのか?それらの問題に、本当に本物の「書店を経営する」という手段で、一人立ち向かっている直木賞作家・今村翔吾氏。私も応援するつもりで本作を購入。早速感じたことをまとめますと…→ 2026/03/10
Y2K☮
39
作家兼書店経営者ゆえに視野が広い。特に取次やTRCの言い分を紹介し、フェアに考察しているので書店員としては勉強になる。たぶん著者は紀伊國屋が進める「直取引&買い切り&本屋の利益率3割強」システムの一部導入に不同意なのだろう。無論再販制度は必要だし、書店が持たされていたババを取次へ押しつけても問題は解決しないが、不毛な入荷と返品を減らすうえでは有効だと思うので見解を訊きたい。キーを握るのは大手版元か。棚貸しは最近ジュンク堂も始めた。私の職場でもやりたい。現場の意向と関係無い謎の企画に棚を使うより余程有意義。2026/03/04
えすてい
17
この頃書店閉店理由分析本や書店を守れ本が少しずつ増え新聞・TV等でも取り上げられる。著者は京都出身滋賀在住の作家兼書店経営者の立場として再販制度と取次は必要だと主張。他の同様本が制度疲労だの時代遅れだの業界が自分で自分の首を縛ると叫ぶ中で、この著者は再販制度も取次もないと力の弱い立場にある本屋は潰れるだけで逆に悪化するという。委託販売と取次が書店の金融も兼ねてる意義も強調。この本では著者の作家になるまでのいきさつや文学賞蘊蓄もかなり割かれるがそれは本全体を通じて書店経営論と密接にリンクしているからである。2026/03/03
tetsu
16
★4 直木賞作家で書店経営者の今村翔吾が書店を守るために何が必要かを本気で考えた本。ビジネスという点ではもはや成り立たなくなっている書店。本が好きな人は多いし、自分の住む町にふらっとたちよる本屋がなくなると非常に困るし寂しい。少しでも貢献できるようにネットではなく本屋で注文し本を買うようにしている。 今年(2026年)に開催される「本の甲子園」とても楽しみ。2026/03/10
RRR
16
今村さんは二つの顔を持っています。作家と書店経営者のです。経営者観点から見ての書店消滅に関する危機感が伝わってきて、かなり勉強になりました。リアル書店の強みは、多くの人が「出会いがあること」を挙げるでしょう。 多角的な視点で執筆されているので、視野が広がった感じです。流石経営者としても、幅を利かせているだけあるなぁ。ぼちぼち、今村さんの著作、色々読もうかなぁ、と思ったり。2026/03/03




