日本語ライブラリー<br> 奈良時代の日本語

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日本語ライブラリー
奈良時代の日本語

  • 著者名:沖森卓也【編著】
  • 価格 ¥3,190(本体¥2,900)
  • 朝倉書店(2026/02発売)
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  • ISBN:9784254516920

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内容説明

現代日本語がどのような体系や構造を有しているのかをより深く知るために,その変遷の過程を時代別に詳しく見つめるとともに,それをわかりやすく歴史的に位置づける。この巻では,日本語の成立から奈良時代までの「上代」までを見ていく。〔内容〕概説/文字・表記/音韻/語彙/文法/文章・文体

目次

第一章 概説[沖森卓也]
 一.日本語の背景
  (一)日本の位置
  (二)日本語の系統
 二.文字の伝来
  (一)音訳の手法
  (二)訓の定着
  (三)文字資料の素材
 三.上代語の範囲と資料
  (一)上代語の範囲
  (二)さまざまな記載様式
  (三)言語資料としての性質
 四.上代語の特徴
  (一)音韻の特徴
  (二)文法の特徴
  (三)語彙の特徴
  (四)待遇表現の特徴
 五.言葉についての意識
  (一)言霊思想
  (二)諺・語源意識
 六.方言
第二章文字・表記、文章文体[澤崎文]
 一.漢字の伝来
  (一)固有の文字はなかった
  (二)漢字に出会う
  (三)表語文字としての漢字
  (四)符号・文様としての漢字
  (五)漢字を書く
 二.日本語を漢字で表す
  (一)漢文からの逸脱
  (二)日本語の語順で書く
  (三)訓の成立
  (四)漢文訓読の発生
  (五)中国語から離れた漢字
  (六)万葉仮名の広がり
 三.万葉仮名
  (一)上代の漢字音
  (二)中国語と日本語の音節構造
  (三)中国漢字音と万葉仮名
  (四)訓仮名の発生と利用
  (五)万葉集の文字法
  (六)万葉仮名の位相差
 四.上代の文章文体
  (一)文体と表記体
  (二)上代の表記体
  (三)宣命体
  (四)散文の万葉仮名文
  (五)なぜ上代の「文体」は扱いにくいか
  (六)上代文体論の課題
第三章音韻[鈴木豊]
 一.研究方法と資料
  (一)研究方法
  (二)資料
 二.上代特殊仮名遣い
  (一)研究史
  (二)有坂・池上法則と母音調和
 三.奈良時代の日本語の母音体系
  (一)奈良時代日本語の母音の数
  (二)四母音体系から五母音体系へ
  (三)帰化人(渡来人)の言語
 四.子音の音価と音節構造
  (一)子音の音価
  (二)音節構造
 五.奈良時代のアクセント
  (一)『古事記』の「声注」
  (二)『日本書紀』α群原音声調
  (三)日本紀講書とアクセント
第四章語彙[沖森卓也]
 一.語の認定
 二.上代語の語彙量と語種
  (一)上代の語彙量
  (二)上代語の語種
  (三)和語は固有語か
 三.和語の構造と生成
  (一)和語の語構成
  (二)和語の語音構造
  (三)語の生成
 四.名詞の語彙
  (一)和語と音節数
  (二)形態素が連接した名詞
  (三)複合名詞の意味関係
 五.動詞の語彙
  (一)合成語の動詞
  (二)動詞語尾による分類
  (三)複合動詞
 六.形容詞・副詞の語彙
  (一)形容詞の語構成
  (二)副詞の語構成
 七.語形と意味
 八.さまざまな語彙
  (一)親族語彙
  (二)地形語彙
  (三)擬声語擬態語
  (四)忌詞
 九.漢語
  (一)万葉集の漢語
  (二)散文の漢語
  (三)漢語の定着度
 一〇.さまざまな位相
  (一)男性語と女性語
  (二)雅語と俗語
  (三)方言語彙
第五章文法[森野崇]
 一.動詞
  (一)語幹と活用語尾
  (二)動詞活用の種類
  (三)各活用形の用法
 二.形容詞
  (一)形容詞の活用
  (二)形容詞の語幹用法
  (三)ミ語法
 三.助動詞
  (一)受身・可能・自発の助動詞
  (二)使役の助動詞
  (三)否定の助動詞
  (四)過去の助動詞
  (五)完了・存続の助動詞
  (六)推量の助動詞
  (七)その他
 四.助詞
  (一)格助詞
  (二)接続助詞
  (三)副助詞
  (四)係助詞
  (五)終助詞
  (六)間投助詞
 五.ク語法
 六.敬語
索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Go Extreme

3
漢字借用による日本語表記の創出 万葉仮名という音訳表記法 渡来人が伝えた漢字と文字文化 甲乙二類の音韻区別 母音調和という古代の法則 未だ定説なき上代母音体系 未発達な撥音・促音・拗音・長音 濁音連続を避ける連濁規則 平安期と変わらぬ高低アクセント 下段活用なき動詞活用体系 未発達だった動詞・形容詞の已然形 完了助動詞「つ」「ぬ」の動詞選択性 名詞化する「ク語法」の存在 係助詞の係り結び 和歌にみる和語中心の語彙 仏教・律令由来の漢語使用 古代から存在した擬声語・擬態語 雅語・俗語・方言の使い分け意識2025/04/28

 

0
上代日本語の本は少ないと思っていたなか販売されたので購入。概説、文字・表記、音韻、語彙、文法の5章で構成。資料の写真や原文などが豊富で分かりやすかった。文字のないところに漢字を導入する話などは理解が進んで良かった。最後の文法は平安と変わらないものは飛ばし気味で読んだ。一番気になっていたのはハ行音と上代特殊仮名遣いに関してだが、音韻の章のみ、研究結果レビューみたいになっていてちょっと物足りない。日本書紀α/β群の説は分かったが定説なのか書いてほしいところ。あと、図3.1~3.3は少し解説少なく感じた2025/05/12

moggadeet

0
それにしても、ぼくはあまりにものを知らなすぎる。この本を読みながら、ひとりで忸怩たる思いでいた。 コンパクトだけれども上古の日本語学の現状をまとめた本。ものすごく面白い本。まず第二章をじっくり読んで、古い古い時代の日本語について研究するとき壁となる「表記」(万葉仮名といっても多様性があった)について頭に入れたうえで第三章の音韻論へ。2024/12/02

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