竹書房怪談文庫<br> frottage:あの子が残したこわい話

個数:1
紙書籍版価格
¥880
  • 電子書籍
  • Reader

竹書房怪談文庫
frottage:あの子が残したこわい話

  • 著者名:多故くらら【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 竹書房(2026/02発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801948372

ファイル: /

内容説明

読んだことをほんの少し後悔し、それでもなお毒のような余韻に耽溺する。
一期一会の取材で集められた奇跡のような怪談たち。

「この怪と縁を結ぶ覚悟はありますか?」

すべての孤独な魂に捧ぐ、多故くらら初の単著。
  *

体験者を静かに見つめ、その心と記憶の奥底まで潜って怪の本質を写しとる――
怪談界に突如現れた新星が綴る昭和から現代までの怪。

昭和に生まれた二組の双子の数奇な運命と怪…「双子を飼う」
サーカスの軽業師が猛獣の調教に使う恐るべき言葉…「いぢめて、いぢめて花が咲く」
東欧の少女が日本で見た霊と秘密の遊び…「フロッタージュ」
夢を絶たれた高校球児に穿たれた黒き呪い…「黒いダイヤの拳」
魔性の背中を持つ女にとり憑かれた女体盛り師の壮絶な半生と因果…「無念」

ほか、怪に囚われし人々の境涯を淡々と写し出す幻燈のごとき全15話!



人生という路上のフロッタージュ。
私はしゃがみこみ、薄い紙をそっと押し当て、力を込めて擦る。
石の粒が小さな雷を起こし、迷いと立ち止まりの重さが黒い粉となって浮かび上がる。
恐怖は赤錆のようにざらつき、届かない呟きは薄く濁った灰色の雲へ。
出来上がった一枚は地図のようで地図ではない。
人生の断片が偶然ここに落ち、圧縮され、得体の知れない疼きとなって残っている。
誰にも見られず拾われず、少しずつ摩耗しながら。
それでも消えきらない怪奇の輪郭だけが、ひっそりと片隅に身を横たえている。
私はまた新しい紙を広げる。
今夜も、誰かの声を絵の具にして、そっと擦り出そうと思う――(あとがきより)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

☆Ruy

9
怪談、ホラーとしての怖さとは違う幻想的な怖さ。美しい怪奇譚。怪の話なのに全体的に愛や情が漂っている。物語の情景がライトグレーにピンクって感じがする。作品独自の色彩を感じる時はずっと記憶に残る。2026/03/09

ミラノ

6
人怖強めの短編。読んでいて憂鬱になりますが続きが気になって読むのが止めれなかったです。双子を飼う。多恵子さんが最後に言った、「アニウメタ」が分からなかった。何かの単語か方言かと思ってネットで調べたが分からず。考えてたら突然わかった。アニウメタ→アニ(を)ウメタ→兄(を)埋めた。ぞっとした。もしかして喫茶店のマスターは兄ではなく極道の兄貴なのか。なにが本当でどれが嘘なのか分からなくなって怖かった。2026/03/09

ankowakoshian11

4
実話怪談である前提だと踏まえて脚色が9割な印象。怪奇小説短編としてなら素直に了解できるが、これを実話怪談って言われてもなあ……、という戸惑いが残り逆に怖さが薄れ興醒めでもある。後味の悪い話+ヒトコワ+アングラ。唯一アンティーク物に関する「因果ものの因果狂い」だけは(ありそう)と思うがやはり脚色が前面に出ている感がある。2026/03/23

種まく人

4
怖さもあるが、後味の悪い話ばかりだった。心霊系もありつつ、人怖も入っている感じ。2026/03/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/23140836
  • ご注意事項

最近チェックした商品