内容説明
瀬戸内海の「潮待ちの港」にある、こぢんまりとした小さなホテル「うらうら」は、地元の食材を使った料理が有名。古民家を改造したホテルだ。高校時代から仲良しだった親友と、結婚を機に疎遠になり悩む20代の女性、結婚は自分に欠けた部分すべてを埋めてくれるものだと信じているが婚活がなかなかうまくいかなくて、焦燥感を覚える30代の女性、反抗的な娘の気持ちがわからず、ダメなママと烙印を押された気持ちになっている40代の女性――。自分ががんばればなんとかなる、自分のせいなのではないかと考えていた彼女たちは、オーナーやホテルのスタッフ、滞在客同士で話すうち、人生には「待つしかない時間」「信じて祈るしかできないこと」があると知り、抱え込んでいた悩みを手放すことができるようになる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
30
広島・鞆の浦にあるホテルうらうら。占いができるオーナーとスタッフが訪れた人たちをもてなし、憂いを解きほぐしていく連作短編集。自由すぎる恋人に焦燥する編集者、高校からの親友が結婚し寂しさを抱える会社員、反抗期の娘に翻弄され家出した母など、ホテルを訪れた人々が美味しい食事に癒やされ、オーナーの占いとそこで話をする中で、自分にとって本当に大切なものが何かを見出していくストーリーになっていて、そこからオーナーの過去やスタッフたちとの出会いが描かれ、巡り巡ってかけがえのない想いが繋がっていくとても素敵な物語でした。2026/02/24
クレイン
15
ほっと一息文庫第一段とのこと。内容としては悩んでる人が何かしら気付きを得て救われていくパターンではある。なんというか自分が疲れているときにこの類いの物語を選ぶ傾向がある。悩みに対する描写はこのぐらいがちょうど良いなと感じる。2026/03/20
RRR
15
何気に惹かれた作品です。 人生の迷い子たちがふとこのホテルに訪れます。サービスで占われた結果、迷い子たちは自身を見つめ直し、人生を仕切り直すことに。ページが進むにしたがって、話が薄めになっていたのが、少し残念かな。 いい物語ではあるんだけれど、何だか活かし切れていない感じを受けました。2026/03/15
ゆり
13
角川のごちそう文庫の姉妹であるほっといき文庫の第一弾。十三湊先生らしく料理描写が素晴らしい。ただ既存のごちそう文庫との違いはあまり感じられず。登場人物たちが旅に出てホテルうらうらでの占いを通して悩みを解決…という正直こういうほっこり系小説ではありがちな展開ではある。出てくる悩みは誰もが経験するもので重たさはないので読みやすいかも。全体的にあっさりめで、私には少しもの足りませんでした。2026/03/01
小鳥
7
広島 鞆にあるホテルうらうら。 占いをするオーナー、接客が素敵なスタッフ、読み進めるうち 心がほぐれていくヒーリング小説だった。 読後穏やかな気持ちになれる素敵な物語。 反抗期の娘に悩んでいる母親にすごく共感して読んでいた。他にも独身で親友と疎遠になっていっている女性の話も面白かった。ひとり旅でこんなホテルに泊まってみたいなと思った。内容としては軽めであっさりしている。2026/03/11




