内容説明
人間は、つねに疑念を抱く生き物である。
錯覚や幻覚、虚偽(フェイク)や真実(トゥルース)、善や悪、陰謀論とどう付き合い、向き合うか。
ヒントは古来、思想家たちが探究してきた懐疑=判断保留の哲学にある。
古代ギリシアで興った懐疑論は、ルネサンス期に再発見され、近代にデカルトやヒュームらが展開し、ウィトゲンシュタイン以降、新しく花を開く。
2500年の軌跡から人間の思考の落とし穴を知り、心の平安にいたる手引書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
∃.狂茶党
24
第四章が面白い。 それまでの、懐疑論の歴史が、前提となるので、ここだけきり離すわけにはいかないが、一つの結論めいたものが述べられています。 第五章は、実用編。 この本は、仏教の考えは取り入れてないものの、それに近しい領域に触れる。 すなわち、いかに生きるか。 「ものみなむなしあだなれや、水面の月に幻灯籠、幻のみと説きたもう」 これは、浄土真宗の教えだが、もう少し現実肯定的です。2026/03/05
サケ太
15
様々な考え方が知れて面白い。懐疑論。個人的にはあまり馴染みのない言葉であったものの、「胡蝶の夢」、「水槽の中の脳」といった例はわかりやすかった。疑いを持つということの意味。様々な懐疑主義。陰謀論の端緒というべき、過激な懐疑論。性急さという、治療すべき病い。恐れをなくすための、思考と考察。興味深い1冊だった。2026/02/28
iwasabi47
4
古代懐疑論からモンテスキュー・デカルトを経てウィトゲンシュタインへ繋がっていきます。 「世界像」「生活形式」だの出てきます。 “無責任”な懐疑から遠ざかる。2026/03/02
蘇我クラフト
2
ウィトゲンシュタイン研究者かあ 丁寧に懐疑論の成り立ちから考え方まで教えてくれるがそれ以上はない印象だった 陰謀論者に繋げていくのは興味深い2026/03/11
ミヤ
1
疑うという行為は即ち人間としての営みとして切っても切れないものである。むしろそれ自体を否定してしまっては思考停止状態といっても遜色はなく、とはいえ疑うという行為に果てはない。この世界は5分前にできたものかもしれないし、私が見ていると信じているものは培養液に浮かんだ脳に与えられた電器信号に過ぎないかもしれない。それらは突飛かもしれないが或いは現代に瀰漫するSNS等でお手軽に飛び交う陰謀論の類は実感として身近にある。それらと適切に対するピュロン主義。決めつけられないことを認めることで得られるアタラクシア。2026/03/22
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