内容説明
時は大正。鎌倉にある寄宿制の女学校において、地味で目立たない文学少女の早都子は、美しい転入生の夢乃とルームメイトになった。母の情人『セイさん』の援助で入学したが、良家の子女ばかりの中で孤立していた早都子と違い、財閥令嬢の夢乃は苦労知らずの我儘娘。ひそかに書いていた小説を勝手に読まれ、いきなり大喧嘩をしてしまう。だが、小説の存在が教師に知られ、同級生たちの前で窮地に立たされた早都子を救ってくれたのは夢乃だった。実は夢乃の転入には事情があり、彼女もまた孤独や苦悩を抱えていた。次第にお互いを理解するようになった二人は、息苦しい家庭から離れた場所で夢を語り、友情を育んでいく。しかし、運命は少女たちに残酷な試練をもたらし――果たして、早都子と夢乃の友情の行方は…?
目次
序章 拓かれた未来
第一幕 ルームメイトは猫かぶり令嬢
第二幕 帝都に芽吹く夢
第三幕 暗転の影
第四幕 赦しと再会
終幕 藤の花咲く季節に
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
23
時は大正。鎌倉にある寄宿制の藤見女学校において、地味で目立たない文学少女の早都子は、美しい転入生の夢乃とルームメイトになる大正×鎌倉×女子寮のシスターフッド小説。母の恋人セイさんの援助で入学したものの孤立していた早都子が、苦労知らずの我儘娘で財閥令嬢の夢乃と、徐々にお互いに息苦しい家庭から離れた場所で夢を語り友情を育んでいく展開で、明らかになる意外な繋がりは何とも皮肉な構図でしたけど、思わぬ事件が起きて関東大震災にも遭い離れ離れになってしまった2人が、波乱万丈の人生の末に再び夢で繋がる素敵な物語でしたね。2026/02/19
栗山いなり
9
大正時代の日本が舞台の鎌倉の女学校で二人の少女が友情を育む物語。いやー主人公二人の境遇が結構やばいと思ったのと王道ながらも良質な友情物語だったというのが正直な感想。多分今年初めてのダークホースだった2026/03/10
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